スイングで力を入れるのは切り返しの一瞬だけ! ヘッドスピードを効率よく上げる方法

よく「力むな」と言われますが、飛ばそうと思えば思うほど力は入るもの。そもそもスイング中、どこに力を入れたらいいのか分からない人が多いと思います。ヘッドスピードを上げたいなら、ダウンスイングの切り返しだけに力を入れましょう。

ヘッドの振り子運動で
飛距離アップにつなげよう!

ゴルフスイングはクラブヘッドの振り子運動だと考えましょう。振り子運動といえば、ブランコです。ブランコを加速させる場合、乗っている子供の背中を押してあげますよね? その際、どのタイミングで背中を押しますか? ブランコが後方へ上がり切る直前に両手を背中に当て、上がり切ったところで背中を押しているはずです。ゴルフスイングに当てはめると、トップへ行く直前から力を入れる準備を行ない、ダウンスイングの切り返しと同時に力を入れます。すると、ヘッドスピードはインパクトで最大を迎え、飛距離アップにつながります。

遠心力が働くから
勝手に加速する

インパクトでヘッドスピードを加速したいからといって、インパクトで力を入れるのは間違いです。ブランコでいえば、最下点に来たときに背中を押すようなものでしょう。ダウンスイングの切り返しで力を入れると、遠心力が働きクラブから右手を離すドリルに挑戦、そのままヘッドは加速していきます。また、長く力を入れ続けるのもNGです。ブランコに乗る子供の背中から手を離さずに押し続けるのと同じで、逆に加速させることができません。

クラブから右手を離す
ドリルに挑戦!

力を入れるタイミングが分かりにくい人は、次の素振りドリルを試してみましょう。クラブを両手で持ち、トップまで上げます。ダウンスイングの切り返しで力を入れると思われるところで、クラブから右手を離し、左手1本でフィニッシュまで振り抜きましょう。クラブが走る感覚があれば、右手を離すタイミングは正解です。クラブを両手で持ち、同じところで力を入れてみましょう。

森山錬
●もりやま・れん/1996年生まれ。レッスンは3カ月先まで埋まっている大人気プロ。平均飛距離300ヤード以上のドライバーショットを放つ。『Futako Golf Club』主宰。Instagram(@rengolf_54)で配信中の動画も大きな話題を呼んでいる。著書に「ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる(日本文芸社)」。公式ラインアカウント(lin.ee/dy4adIq)

構成・文=山西英希、写真=山上忠、協力=Futako Golf Club