市川猿之助 (C)週刊実話Web

公開延期となっていた劇場版『緊急取調室 THE FINAL』が、新たなキャストとして石丸幹二を迎え、再始動することが、昨年の同作の公開日であった今月16日、製作・配給元の東宝から発表された。

同作は、天海祐希主演のテレビ朝日系人気ドラマシリーズ初の映画版にしてシリーズの完結編。当初、歌舞伎俳優の市川猿之助が出演する予定だった。

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猿之助は、警視庁捜査一課の緊急事案対応取調班(キントリ)の真壁有希子(天海)らが“ある疑惑”を知って対決に向かう、内閣総理大臣・長内洋次郎役を担当。しかし、猿之助が2023年5月18日に病院に緊急搬送され、その後、猿之助の両親の死亡が確認された。

この件で、両親の自殺を手助けしたとする自殺幇助罪で懲役3年、執行猶予5年の有罪とした東京地裁の判決が確定。さすがに、猿之助の出演作をそのまま公開するわけにはいかず、昨年6月1日に東宝は「総合的な判断により、公開を延期させていただく事になりました」と発表していた。

ようやく発表された“最後の作品”だが…

「代役選びが難航したうえ、天海らほかのキャスト陣の再撮影のスケジュールを合わせるのも難しかった。ここに来て全てが固まったため、ようやく発表できることになった」(映画担当記者)

天海は再始動にあたり、「色々なことをバネにして、さらにパワーアップしたキントリの最後を飾るにふさわしい“ベストの作品”をお届けすることを、ここに力強く宣言させていただきます!」とコメントを寄せた。

ところが、代役決定により、早くも集客の苦戦が危惧されているというからシャレにならない。

「猿之助はクセもアクも強いので、真壁との取調室での丁々発止のやりとりで迫力が感じられたはず。たしかに、石丸は演技派には違いないが、キャラクターは正統派。猿之助のような演技は期待できない。テレ朝はこのところ、人気ドラマを映画化した『七人の秘書』『科捜研の女』を立て続けに外しているので、上層部は連敗を避けたいはず。まだ公開時期は未定だが、“パワーアップ”しているか注目」(映画業界関係者)

猿之助の抜けた“穴”は埋まるのだろうか。