元メジャーリーガーの西岡剛が、6月28日に放送されたスポーツ番組「MLB’s ON FLEEK」(ABEMA)に出演。「大谷ってヤバい!」と思ったという、甲子園で目撃した“高卒1年目の藤浪晋太郎vs.大谷翔平”の対決を振り返った。
番組は今回、MLBにおける「選手の評価基準」にフォーカス。いまMLBで評価される能力はどのようなものなのかを深掘りした。
打者の新たな評価基準としては、「打球速度」を紹介。天の声を務めるMLBジャーナリスト・AKI猪瀬氏は「今シーズン、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が痛烈な“弾丸ゴロ”を放ち、野手のグラブを弾いて、ライトフェンスまで到達する二塁打となった。このように打球速度が速いと、野手の間を抜けていくので、長打となる確率が高くなる」と説明した。
また、昨シーズンの打球速度ベスト5を見ると、1位はアトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.選手が記録した195.1キロ、大谷選手は4位で190.9キロ。このランキングを見て、番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香の新山は「MLBで守っている時に、印象に残った打球はありますか?」と、元MLB選手の西岡剛にたずねると、「当時セントルイス・カージナルスにいたアルバート・プホルスの打球が、ショートを守っていて怖かった。本当にビビった」と明かした。
さらに続けて、西岡は「一番速い打球を見たのは、阪神甲子園球場なんです」と切り出し、「交流戦で、ピッチャーは阪神タイガースの藤浪晋太郎投手、バッターは当時北海道日本ハムファイターズにいた大谷選手で高卒1年目同士の戦いだった。その試合でセカンドを守っていたが、僕の1メートル横を大谷選手が打った弾丸ライナーが抜けていった。もう動けなかったですね。その打球を見た時に、『大谷ってヤバい』と思った」と当時を振り返ると、さや香の2人は「スゲーなぁ」と目を丸くした。