元メジャーリーガーの西岡剛が、6月28日に放送されたスポーツ番組「MLB’s ON FLEEK」(ABEMA)に出演。対戦した中で“最も打者の手元で急に球が曲がる投手”にダルビッシュ有投手を挙げた。

番組は今回、MLBにおける「選手の評価基準」にフォーカス。いまMLBで評価される能力はどのようなものなのかを深掘りした。

投手の新たな評価基準としては、「“ピッチトンネル”にどれだけ通せるか」を紹介。ピッチトンネルとは、すべての球種を打者から7メートル先まで同じ軌道で投球し、球種を見極められないようにする理論のこと。MLBジャーナリスト・AKI猪瀬氏はは「例えば、打者から10メートル先の位置から球が曲がり始めると、瞬時に球種を見極められて打たれてしまう。この距離が7メートルになれば、打者は対応が難しくなる」と解説した。

これに、元メジャーリーガーの西岡剛は「打者も打席に立った時に“枠”を頭の中に描いている。その枠の中に球が通ったら、ストライクだと思って反応する」と補足。さらには「ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手のスローカーブは枠から飛び出した軌道を描く。だから、打者はボールだと思って見送ると、突然大きく曲がってストライクになってしまうんです」と説明した。

また、自身が対戦した中で“最も打者の手元で急に球が曲がる投手”について、西岡は「サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手」を挙げ、「これ以上の投手はいない。しかも、あえて曲がりを早く見せる投球も出来る。打者からすると、『ダルビッシュがそんなに早く球を曲げてくるなんて、ありえない』と思ってしまうから、体が固まってしまう」と証言。

番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香の新山は「スゴ!それも出来るんや!」と驚きの声を上げ、相方の石井は「“大喜利の鬼”である笑い飯の西田さんが、全裸で笑いを取り出して、『そっちのお笑いも出来るんや!』とビックリするみたいな感じね」と所属事務所の先輩でたとえて笑いを誘った。