バスケットボール男子日本代表の渡邊雄太選手(29歳)が、7月1日に放送された密着ドキュメンタリー「渡邊雄太 不屈の挑戦 バスケ☆FIVE 特別版」(ABEMA)に出演。幼少時代の父との特訓の日々を回顧し、“不屈の精神のルーツ”に迫った。

渡邊選手は今シーズン限りで所属していたメンフィス・グリズリーズを退団。6年間のNBA生活に終止符を打ち、来シーズンからの国内リーグ復帰を予定している。その去就にも注目が集まる中、5月にハワイで取り組んでいたトレーニングに番組が密着。パリ五輪を直前に控え、自身もNBAから国内復帰という岐路に立つ渡邊選手の今を追った。

どんな逆境でも諦めない不屈の精神を持ち、NBAでもそれを評価されてきた渡邊選手。そのルーツは幼少時代の父との特訓にあった。小学校時代、渡邊選手が「NBA選手になる」と父・英幸さんに誓ってから、「お前が真剣だったらいくらでも付き合ってやる」と2人の血の滲むような特訓の日々が始まる。毎日朝6時に小学校の校庭にやってきてはドリブルなどの練習を続けたが、この校庭にはバスケットゴールがなかったという。

そこで英幸さんが考案したのが、電柱をゴールに見立てての練習。電柱に向かってシュートを放つ練習を当時の渡邊少年は繰り返し行なっていた。

「リングないのを理由にしたくなかった」と自身も実業団のバスケットボール選手として環境に恵まれないながらも努力をし続けてきた父に“不屈の精神”を教え込まれたのだ。この練習について渡邊選手は「ボールをまっすぐ飛ばさないと、あっちいったりこっちいったりして大変なので、電信柱を通して、まっすぐ投げる技術を学んだ」と振り返った。

「渡邊雄太 不屈の挑戦 バスケ☆FIVE 特別版」は7月1日〜3日に、ABEMAにて3日連続で配信。