2024年夏アニメの放送が始まり、各作品の評判も集まりだしています。「思っていたのといい意味で違った」「一週間の生きがい」など、いろんな意味で話題の夏アニメを探してみました。



TVアニメ『しかのこのこのここしたんたん』第1弾キービジュアル (C)おしおしお・講談社/日野南高校シカ部

【画像】えっ、そこまで見せる? こちらが描写がきわどい夏アニメです(3枚)

話題性抜群の夏アニメ

 7月から放送が始まっている2024年の夏アニメでは、いろいろな意味で話題になっている作品がちらほら出始めました。面白いのはもちろん、「ツンデレがたまらん」「バズりすぎている」など、話題の方向性はさまざまです。いたい、どんな作品が話題になっているのでしょうか。

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』

 原作のライトノベルは、「次にくるライトノベル大賞2021」で「書店員が選ぶ!私のイチオシ部門」1位を獲得しています。Webラジオもアニメ放送の3か月前から始まり、放送前の期待がかなり高かった本作は、アニメ制作会社「動画工房」の神作画も手伝ってかなり話題です。

 隣の席の「久世政近(くぜ まさちか/CV:天崎滉平)」を、「アリサ・ミハイロヴナ・九条(CV:上坂すみれ)」がロシア語でからかう話ですが、実は政近はロシア語が分かります。普段はツン気味なアーリャ(アリサ)の「デレロシア語」に、政近は翻弄されっぱなしです。

 アーリャは「政近には分からないはず」と、かなり直球な「デレロシア語」を使うため、その破壊力は絶大です。政近はいつロシア語が分かることを打ち明けるのか、そのときのアーリャの反応は? など、期待が高まります。毎回変わる、懐メロのエンディング曲にも注目です。

『2.5次元の誘惑』

 2次元のキャラクター「リリエル」をこよなく愛す高校生「奥村正宗(おくむら まさむね/CV:榎木淳弥)」と、「リリエル」を愛しコスプレまでする「天乃リリサ(あまの りりさ/CV:前田佳織里)」が意気投合します。とにかくふたりは、推しキャラへの愛がすごいのです。

 ゲームをしながら「リリエール!!」と愛を叫ぶ正宗と、リリエルが好きすぎてコスプレを始めたリリサは、かなり良いコンビです。始めは3次元女子を警戒していた正宗ですが、「好き」を共有できて一生懸命なリリサに、徐々に心を開きます。

『その着せ替え人形は恋をする』とはまた違う展開に胸キュンしつつ、恥じらいながらコスプレを頑張るリリサから目が離せません。なお、3話放送後、原作者の橋本悠先生は「本当のにごリリはこれからです」とコメントしており、ただのお色気ラブコメでは終わらなそうです。

『しかのこのこのここしたんたん』

 本作は、オープニングテーマの「しかのこのこのここしたんたん」部分だけを1時間繰り返す耐久動画が公開され、放送前から話題となりました。現在の再生回数は770万回を超え、ノンクレジットのオープニング映像『シカ色デイズ』の動画も、1600万回再生を超えています。

 本編もかなり謎で、都立高校の「シカ部」が舞台です。シカである転校生「鹿乃子のこ(しかのこ のこ/CV:潘めぐみ)」が、生徒会会長の「虎視虎子(こし とらこ/CV:藤田咲)」を巻き込み、虎子の過去を暴いたり自分のお世話をさせたりと、やりたい放題します。

 SNSでも「なんにも分からん」「きれいなポプテピ」と、困惑しつつも目が離せない視聴者の声が上がっているようです。さらに、放送に合わせ虎子作のオリジナルソング「それゆけ元ヤンこしたん」の動画が公開され、黒歴史全開な歌詞とともに450万回再生を突破しています。

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 話題性の高いアニメは、やはりそれなりの面白ポイントがあります。お試し気分で1話だけでも見てみると、案外ハマってしまうかもしれません。話題の理由を探しがてら、ぜひ見てみて下さい。