毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion&Music Book』。

7月27日の放送では、ある高校生からのメッセージに対して、懇切丁寧に対応する堂本さんの姿が話題となりました。

■周囲が想像する自分と本来の自分のギャップ、堂本剛も悩まされた経験あり

番組には、新たにバスケ部の部長に任命されたという現役女子高生のリスナーからメッセージが届きます。

この方は人前に立つ立場になることが初めてでプレッシャーを感じているだけでなく、本来の自分は人前に立つのが苦手なタイプということもあって、周囲が想像する自分の姿と本来の自分の姿とのギャップに悩まされ、自分が自分じゃない感覚に陥っているそうです。

このようなエピソードを聞いた堂本さんは「これは痛いほどわかるし、未だに僕もそういうところあるなと思います」と共感。

というのも、堂本さんは「その人なりに思っていることがあって、それに応えることが自分の仕事、立場なのかもしれないから、そういう状況ではそういう風にしている」と、状況によっては周囲に求められる自分を演じていると明かします。

一方で、「肩の力を抜いて素の堂本さんでお願いします」と言われることもあり、このような場所では素の自分で話をすると、「意外」という反応が返ってくるため、堂本さんとしては「意外って言われても、ラジオでは何年もこの感じなんですよね、とこっちは思ったりしてしまう」んだとか。

「そのような違いはあったりする。本当の自分はそんな感じじゃないですよ、もっと暗いですよ、とか色々思ったりすることもある」と告白しました。

■「僕も1人で悩んでいた」…堂本剛、自身の体験談を基に数々のアドバイスを送る

加えて、このリスナーは過度な心配性で、変にたくさん背負ってしまっている、自分が押し殺されている感覚もあり、家に帰ると毎日のように泣いてしまっているそうなんです。

どうしていいかわからず、時には何もかも忘れてどこか誰もいないところに行きたいなと思うこともあるそうですが、這いつくばってでも生きようと思えるのは堂本さんの存在があるからだと伝え、「命の恩人」という言葉で感謝を伝えました。

リスナーの想いを汲み取った堂本さんは、「泣いてまうな。こんなメッセージを受け取ったら」と率直な心境を告白。

「こういう人は多いと思うねんな。僕も1人で悩んでいたし」と明かした堂本さんは、自身の体験談を基に、次のような言葉でアドバイスを送ります。

何を言っても伝わらへん、何を言っても曲がっていくとなると、もう無理やん。でも、自分の中にはちゃんと自分がいて、自分の正義もあって、今日までも生きてきたから、今のいろんな経験は、僕と同じように、歳を重ねた時に『あの時あれだけ頑張ったもんな』とか、『あれだけ自分のことを信じて丁寧に生きてきたら、こういう結果に繋がったもんな』とか思える日もいっぱい作れるからね。今の経験を怖がらず、自分らしくやればいいよ」

「いろんな人の意見を聞かなきゃいけないと思うんだけど、僕も意見を聞きすぎて、しんどくなるタイプです。ほんとはね、副部長がいたら一緒に協力しながらやっていけたら、肩の力も心の力も抜けるのかなって。全部が全部自分でやろうとする必要はないよ。自分のペースでやればいいから。無茶を言う人もいるから、全部の意見を聞き入れなくても大丈夫。何が最優先かを考えて、一歩ずつ、冷静に、焦らずにやってほしいなと思う。変にたくさん背負うことはないよ」

また、堂本さんは自身も過度な心配性であることを明かし、「これがちょっと苦しいのであれば、『なんとかなるかな』と思って生きる瞬間も作ってほしいな。僕もそうやって努力してやってきた。なかなか難しいけどね」と伝えます。

「なんとかなるか、とりあえずやってみるか、ちょっと失敗したらファンクでも聴くか」など、普段の堂本さんなりの取り組みを紹介した後、「そのくらいの感じで、ちょっと肩の力を抜いてやってみるのもいいんじゃないかな」と話しました。

■堂本剛の優しさは誰に対しても平等「小さい相談とか思ってない。大切な相談やろ」

最後に、堂本さんは「『何もかも忘れてどこか誰もいないところに行きたい』と思うくらい本当に大変なのはわかんねんけど、それやったら、たくさんの人が笑って過ごしている僕のライブ会場に来て欲しいなと思う」と言葉をかけます。

同時に、このリスナーが「こんな子どもの小さな相談を聞いてくれてありがとうございます」と言葉を記したことに対して、「そんなん言わんでいいからね。『小さい相談やな』とか思ってないし。大切な相談やろ」と語った堂本さん。

「僕はそういうことは思ってないの。何も気にしないで欲しい。『初めて人に弱音を吐き出せた』と書いてくれたけど、僕に弱音を吐き出してくれてありがとう。そんな風に僕を思ってくれたことがすごく嬉しいです。この話をしながら、僕も『自分だってこうだったああだった』と、弱音を吐き出せたと思っています。強がる必要も、強くなる必要もない。自分のままでいて欲しい」と伝えました。

ネット上では、堂本さんと同じくこのリスナーの想いを汲み取り、「そうだよ全部が全部を抱えこまなくて大丈夫だよぅ…」といった言葉が溢れていたほか、「こんな真っ直ぐに愛を届けてくれるファンがいると嬉しくて泣いてしまうね」という声、さらには「ラジオってこういうとこがいいよね、こういうことを吐き出せるのがいい」という意見も見られました。

改めて、堂本さん、そしてこのラジオに関わるすべての人の優しさを感じられる放送でした。

堂本さん自身が素の自分、弱いところも包み隠さず曝け出しているからこそ、多くの人が相談したくなるのかもしれませんね。

【番組情報】

堂本剛とFashion&Music Book

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(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)