RPGではしばしば、ストーリーの進行中に「はい」「いいえ」で、物語の展開を左右する選択を迫られることあります。「ドラゴンクエスト」シリーズにもプレイ中に選択肢が存在し、なかには、好奇心のあまり誤った選択を選んでしまい、取り返しのつかない事態を招いてしまったプレイヤーもいるようです。



「はい」「いいえ」は初代『ドラクエ』から存在する 画像はNintendo Switch版『ドラゴンクエスト』(スクウェア・エニックス)

【画像】え、選んでしまった… コチラが期待に胸をふくらませた「ぱふぱふ」の衝撃事実です(8枚)

ついつい選んでしまった! 取り返しのつかない「選択肢」

 RPGでは、ストーリーの流れで、しばしば「はい」「いいえ」の選択肢を迫られることがあります。「ドラゴンクエスト」シリーズでも、プレイヤーが「はい」「いいえ」を選択する場面はおなじみです。なかには、人の好奇心を逆手に取った「地雷選択肢」も存在しました。

 有名なのが、初代『ドラゴンクエスト』のラスボス「りゅうおう」によって委ねられる、「世界の半分」の選択肢です。「アレフガルド」の征服をもくろむりゅうおうが、勇者との決戦前に「もし、わしの味方になれば世界の半分を勇者にやろう。 どうじゃ? わしの味方になるか?」と尋ねてくるというものです。

 この質問に「はい」と答えると、リメイク版ではただの「夢オチ」で済むものの、ファミコン版では取り返しのつかない事態に陥ります。りゅうおうから新たな「ふっかつのじゅもん」を教わったのち、画面が暗転してそのままゲームオーバーとなってしまうのです。

 教えてもらったふっかつのじゅもんを入力すると、なんとレベル1で全ての所持品を没収された、いわゆる初期化状態に戻されてしまいます。いまでこそ、有名なエピソードですが、当時、好奇心で「はい」を選んだらいままでの冒険がリセットされてしまい、呆然とすることになった勇者は多いのではないでしょうか。

 勇者を陥れる地雷選択肢は、クリア後の世界にも存在します。『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』では、クリア後の「かみさま」戦でまさかのワナがありました。

 本編クリア後に挑むことができる、裏ボスであるかみさまとの戦いを一定のターン数以内で終わらせると、かみさまから褒美をもらうことができます。さらに、アイテムを受け取った後は、かみさまが望む場所まで転送してくれるのです。

 転送先の選択肢には、なぜか「魔王オルゴ・デミーラ」というラスボスの名前があります。これを選択してしまうと、なんと転送先で二度目のオルゴ・デミーラ戦が始まってしまうのです。流されるままオルゴ・デミーラを倒すと、そのまま二度目のエンディングへ突入します。『ドラクエ7』はエンディングが流れた後は画面が強制フリーズし、再起動しなければならない仕組みです。

 かみさまが転送する際にセーブなどしてくれているわけもなく、せっかくの裏ボス報酬は全て失われてしまいます。この不測の事態には肝が備わったプレイヤーたちも、肩を落とさずにはいられませんでした。

 ほかにも、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』などでは、教会でデータをセーブする際に、複数の選択肢が登場します。このセーブをするための一連の操作でも、取り返しのつかないトラブルが生まれてしまいます。

 教会にいる神父やシスターに話かけると、「おいのりをする」「おつげをきく」「いきかえらせる」「どくのちりょう」などの選択肢が表示されます。一番上が「おいのり」のため、ボタンを連打しながら話しかけると、意図せず冒険を記録するかどうかの選択に迫られてしまうわけです。

 ここで、まだセーブはいらないと判断し、キャンセルボタンを連打すると悲劇が起きてしまいます。「冒険の書」の記録をキャンセルすると、「まだ冒険をおつづけになりますか?」という選択を迫れます。この時に誤って「いいえ」を選択してしまうと、セーブしないまま冒険終了となってしまい、前回のセーブ時点にまで逆戻りしてしまうのです。

 この失敗をしてしまったプレイヤーは意外に多いようで、ネット上では「冒険キャンセルが一番トラウマ」「分かっているのに何度もやってしまったミス」といった声が多くあがっていました。

Nintendo Switch版『ドラゴンクエスト』:
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