お腹を空かせたオオカミは赤ずきんを食べようと企みます。近付くことに成功して食べるチャンスをうかがいますが、赤ずきんとの会話が盛り上がってしまって……? 童話で有名な赤ずきんのパロディを描いた4コママンガが話題です。作者の安堂友子さんにお話を聞きました。



おばあさん……ではなく、何やら赤ずきんの様子がおかしい?(安堂友子さん提供)

【マンガ本編】赤ずきんは食べられてしまうのか? クセ強な状況に流されるオオカミにツッコミが止まらない!

情報に翻弄されるオオカミに爆笑!

 赤ずきんとお婆さんを食べようと企むオオカミは、計画通り、彼女たちに近付くくことに成功します。食べるチャンスをうかがいますが、赤ずきんやお婆さんのクセの強さに本来の目的を忘れてしまって……?

 安堂友子さん(@tomokoandou)が『赤ずきん』としてX(旧:Twitter)に掲載した『マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー』既刊3巻(ぶんか社)が話題です。いいね数は7200を超えており、読者からは「情報のクセがすごい」「話が脱線し過ぎ(笑)」「すぐに状況に流されるオオカミさんがおもしろい」などの声があがっています。

 安堂友子さんは漫画家として活動しており、オリジナリティーあふれた「改変おとぎ語」を描いた書籍『マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー』(ぶんか社)が発売中です。今回は第1巻と第3巻に収録された童話で有名な赤ずきんを題材にした4コママンガをご紹介します。

 作者の安堂友子さんにお話を聞きました。

ーー原作とはイメージの違う展開がとても面白かったです。今作『赤ずきん』を描いた理由や、生まれたきっかけなどを教えて下さい。

 ありがとうございます。こちらは「おとぎ話をテーマにした連載」の一環で描いております。(『赤ずきん』以外もあります)

『赤ずきん』はオオカミ、赤ずきん、お婆さんそれぞれに単独行動シーンが多いので、パロディを作る際の想像の余地が多くて助かります。



改変されたおとぎ語にツッコミが止まらない! 『マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー』第3巻 著:安堂友子(ぶんか社)

ーー今作のお気に入りのシーンやセリフ、描くうえで工夫したポイントなどがあれば教えて下さい。

 お気に入りは「天下一バゲット大喰い選手権」とお婆さんのP・N「ケモ・ケモニ」です。(スイミーなどで知られる絵本作家のレオ・レオニさんから)。

ーー赤ずきんやお婆さん、オオカミのキャラメイクに読者の方から多くの反響がありました。それぞれのキャラクター制作でこだわった点はありますか?

 オオカミはおとぎ話原作ではひどい目に遭うことが多いので、そのへんをフォローできるような、かわいそう過ぎない扱いにしたい気持ちはあります(自作でもひどい目にはあっているのですが)。

 意図しての造形ではないのですが、個人的にギャップのあるキャラクターが好きらしく、結果的に愛嬌のあるオオカミ、ドライな赤ずきん、若々しいお婆さんになることが多いと感じます。