サッカー元日本代表の本田圭佑(38歳)が、7月31日に放送された特別番組「本田圭佑とひろゆきのアベマプライム」(ABEMA)に出演。小学生の間でひろゆき流の“論破ブーム”が起きていることについて、持論を語った。

同番組は、サッカー選手・監督として数々の功績を残す傍らで、実業家・投資家など多彩な顔を持ちながら精力的に活動している本田圭佑と、番組の水曜MCを務めるネット掲示板「2ちゃんねる」創設者の“ひろゆき”こと西村博之がメインキャスターを務めた、一夜限りの特別番組。「意見が違う人とどう議論をする?」をテーマに、政治や教育など様々な論点から、議論のあり方を考えた。

議論のスタンスについて、ひろゆきは「『これって失礼かな?』『相手が気を悪くするかな?』と悩むぐらいだったら、それを言ってみた方がお互いを理解する上では大事なのかなと思います」とコメント。

これに本田は「エンターテイナーな西村さんらしい。いつも見ていて、『悪い人やな(笑)』って思ってる」と反応しつつ、「あくまでも僕の経験だが、目的が違う人とは議論を深められないと感じる。何時間も話した後に『目的地はそっちやったん?』ってなるぐらいなら、最初からそれをすり合わせた方がいい。目的が合えば、『じゃあ今回はそっちの案で行こう。でも、次は俺の案で』となるはず」と持論を展開。

また、本田は「自分の中の外せない価値観が違うと、議論が決別に向かう。たとえ家族や恋人、友達であっても、それがズレていたらちょっとしんどい。だからこそ、議論の最初にしっかりすり合わせをしないと、前に進まない」と補足した。

さらに、ひろゆきの代名詞となった「それってあなたの感想ですよね?」が、小学生の間で流行語になっていることを紹介し、子どもたちの間で巻き起こる“論破ブーム”について考えていくことに。

ひろゆきは「大人が自分の意見をちゃんと主張できなくなっている。子どもに『感想ですよね?』と言われたら、『うん。そうだよ』と返せばいいだけなのに、キレるという謎のリアクションをする人が増えている」とコメント。

本田は「僕はこれを西村さんが言うのと、子どもが言うのとでは、違う話だと思う」とした上で、「子どもはどのようなニュアンスで言うのかが重要で、相手をナメて言っていたらダメ。西村さんはあんな風に言っても生きていけるけど、子どもはそうじゃない。これを教えるのが教育の本質だと思う」と話した。