キャットフードブランド「カルカン」を展開するマース ジャパン リミテッドが、全国の猫の飼い主1000人を対象にアンケート調査を実施。
その中で、猫の食事と健康に関する基礎知識を〇×クイズで出題。全7問を正解した飼い主は全体の8.5%で、飼育歴20年超えのベテラン飼い主でも全問正解者は9.8%にとどまっています。みなさんは何問正解できますか?
▼猫の食事と健康に関する〇×クイズ7問
1. 猫は雑食である
2. 猫は人間よりもタンパク質の要求量が多い
3. 猫は水分不足になりにくい
4. 猫は38度~40度くらいの温かい食事が好き
5. 猫の食べ物の好みに関わるのは、においと食感と味である
6. 年齢が違っていても必要な栄養量は同じである
7. ウエットフードは水分補給になるそう思う=〇/思わない=×
〇×クイズの正解は?
× 猫は雑食である
〇 猫は人間よりもタンパク質の要求量が多い
× 猫は水分不足になりにくい
〇 猫は38度~40度くらいの温かい食事が好き
〇 猫の食べ物の好みに関わるのは、においと食感と味である
× 年齢が違っていても必要な栄養量は同じである
〇 ウエットフードは水分補給になる
8割以上が正解したのは、「猫の食べ物の好みに関わるのは、においと食感と味である」(正解は〇、正解率は89.6%)、「年齢が違っていても必要な栄養量は同じである」(正解は×、正解率は87.9%)、ウエットフードは水分補給になる」(正解は〇、正解率は85.2%)でした。
一方、「猫は雑食である」(正解は×、正解率は53.2%)、「猫は38~40度くらいの温かい食事が好き」(正解は〇、正解率は31.3%)といった設問は正解率が低くなっています。
ウエットよりもドライフードの方が健康的なイメージ?
猫の食事として「ドライタイプ」と「ウエットタイプ」を比較した調査では、猫に主食として与える食事のタイプは、全体の89.6%がドライ派。ウエット派の飼い主は9.9%という結果に。また、「猫の健康に良い」と思う食事は「ドライタイプ」が77.6%、「ウエットタイプ」が22.4%と、ドライタイプが圧倒的に支持されています。
さらに、「栄養価が高い」(「ドライタイプ」71.0%、「ウエットタイプ」29.0%)、「原材料の質が良い」(「ドライタイプ」63.3%、「ウエットタイプ」36.7%)と、いずれもドライタイプに軍配があがっており、ウエットタイプと比較してドライタイプの食事が猫にとって良いと考えている飼い主が多数派と判明しました。
栄養成分表示をチェックして、適量を与えるのが大切
この調査結果を受け、「ウエットフードにもドライフードにもいろいろな種類があり、一概には言えませんが、ウエットフードだからドライフードより猫の健康に配慮されていないということはありません」と説明するのは、カルカン担当ブランドマネジャーの松田文陽さん。
「栄養価」や「原材料」についてはフードのタイプではなく、きちんと表示を見て確認するのが重要だといいます。また、パッケージの給与量を確認して、愛猫に適切な量の食事を与えることも大切です。
「ウエットフードは『太りやすい』『カロリーが高い』というイメージを持たれることがありますが、ドライフードと比較すると水分量が多いため、実は一般的にカロリー密度が低くなっています。つまり、同じ重さで比較した場合、ドライフードの方がウエットフードより一般的にカロリーが高いのです」。
さらに、〇×クイズで誤解の多かった猫の生態も踏まえ、「あまり知られていませんが、猫は38度~40度ぐらいの温度の食事を好む傾向が見られます。食欲がないときには、水分を含むウエットフードなどを温めてあげるのが良いでしょう」「猫は雑食ではなく、完全肉食動物です。そのため、総合栄養食のキャットフードは総合栄養食のドッグフードに比べても、一般的にカロリー当たりのタンパク質含有量が多く設定されています。バランスのとれた栄養を猫に与えるためには、ウエットフードでも総合栄養食を選ぶと安心です」とアドバイスしています。
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