『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「海軍大将」は海軍のなかでもトップクラスの実力の持ち主です。「頂上戦争」以前と以後で海軍大将の顔ぶれが変わっており、読者からは「新・旧海軍大将はどっちが強いの?」という疑問の声もあがっているようです。
旧海軍大将が描かれた『ONE PIECE 14thシーズン マリンフォード編 piece.5』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】えっ、実力隠しすぎでは? こちらが全然戦闘シーンが描かれない海軍大将です(3枚)
旧三大将の負ける姿は想像できないけど?
『ONE PIECE(ワンピース)』の世界には正義の軍隊である「海軍」が存在します。海軍に所属する海兵はいくつかの階級に分かれており、そのなかでも「大将」の階級をもつキャラクターは数人だけです。その「海軍大将」は「マリンフォード頂上戦争」以前と以後で顔ぶれが入れ替わりましたが、新旧の海軍大将ではどちらの方が強いのでしょうか?
旧海軍大将は、頂上戦争で主人公の「モンキー・D・ルフィ」や白ひげ海賊団の前に立ちはだかった「赤犬(サカズキ)」「青キジ(クザン)」「黄猿(ボルサリーノ)」の3人です。この3人の実力はほとんど互角と考えられています。
なかでも、赤犬と青キジは海軍のトップである「元帥」の座をかけて直接戦っており、10日間にも及ぶ死闘の末、赤犬が勝利しました。それだけ長く決着がつかなかったことや、赤犬が勝利したとはいえ双方に大きな傷が残されていることから、実力はほぼ互角と考えていいでしょう。一方、黄猿は直接このふたりと戦った描写はありませんが、作中の戦闘シーンを見る限り、同じくらいの実力を持っていると思われます。
大将同士で実力が拮抗していると思われますが、実際の戦績はどうなのでしょうか。赤犬は頂上戦争当時の「四皇」である「白ひげ(エドワード・ニューゲート)」相手にかなりの重傷を負わせるなどの活躍を見せていました。また、同じく頂上戦争で懸賞金5億ベリーの「ポートガス・D・エース」も倒しており、その実力は海軍大将にふさわしいでしょう。
その赤犬と同等と見られる青キジも、2年前とはいえルフィを圧倒しています。頂上戦争では白ひげ海賊団の3番隊隊長である「ジョズ」に勝利しており、赤犬と互角の実力というのもうなずける実績です。
黄猿も同じく2年前のルフィや「最悪の世代」の面々を相手に「シャボンディ諸島」で圧倒的な強さを見せています。頂上戦争では白ひげ海賊団の1番隊隊長である「マルコ」と互角に戦い、その強さは四皇の幹部と同等かそれ以上であることがうかがえます。
上述した「海軍元帥」の争いでは赤犬が青キジに勝ち、赤犬が元帥へ昇格しました。青キジはこの戦いのあと、海軍を去ってしまったため、旧海軍大将で現在も大将の地位にいるのは黄猿のみです。頂上戦争以降は、この大将のふたつの空席を埋めるために、「藤虎(イッショウ)」と「緑牛(アラマキ)」のふたりが海軍大将となっています。
では、旧海軍大将の3人と比べて藤虎と緑牛はどれほど強いのでしょうか。藤虎は重力を操る「ズシズシの実」の能力者で、「ドレスローザ編」では隕石を落とす、戦艦を浮かせるなど驚異的な攻撃を見せていました。ちなみに「ドレスローザ」では「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」や「トラファルガー・ロー」、そしてルフィと戦っていますが、いずれも決着はついていません。
緑牛は、「ワノ国編」での戦いが終わった後に登場し、ワノ国の侍たちと戦うシーンが描かれています。緑牛は「モリモリの実」を食べた森人間であり、自身の口から「『自然(ロギア)』そのもの」と語っていたように、ロギア系でトップクラスの能力だと思われます。
「百獣海賊団」との戦いで消耗していた状態ではあるものの、ワノ国の侍「赤鞘九人男」たちをも圧倒するほどの実力者でした。しかし、ワノ国付近にいた「シャンクス」の覇気には手も足も出ない様子が描かれていることから、四皇に届くほどの実力はないのかもしれません。
最新エピソード「エッグヘッド編」では四皇となったルフィと黄猿が戦うシーンが描かれました。今後の展開では海軍大将と麦わらの一味が戦う展開も予想され、その時にはどんなマッチアップで、どれほど激しい戦いを見せてくれるのか楽しみでなりません。