以前から「元女性説」がささやかれている「クロスギルド」の「サー・クロコダイル」について、ファンの間でさまざまな考察が広がっています。特に「元女説」についてはコミックス最新109巻のSBSにて意味深なイラストが公開されました。
画像は「CREATOR×CREATOR ワンピース サー・クロコダイル」(バンプレスト) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】何か隠してる? こちらがなかなか上半身を見せないクロコダイルです(3枚)
「元女性説」からの延長で飛び出したアマゾン・リリー「先代皇帝説」
『ONE PIECE(ワンピース)』屈指の人気キャラである「クロスギルド」の大幹部「サー・クロコダイル」には、長らく「元女性説」がささやかれています。この説を支持するファンは意外に多く、今では考察が加速し、女ヶ島アマゾン・リリーの「先代皇帝説」まで発展していました。
しかしコミックス最新109巻にて新たな情報が明らかになり、一部ファンがザワついているようです。
※『ONE PIECE』コミックス最新109巻の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
クロコダイルの「元女性説」は、「インペルダウン編」で「エンポリオ・イワンコフ」が暴露した「弱み」をきっかけとしたもので、一部の読者は「ホルホルの実」の能力によって性転換していたのでは、と考察していました。
根拠としては、クロコダイルの「ピアス」を指摘する声が見受けられます。中世ヨーロッパでは男性が左耳、女性は右耳にピアスをつけるとされていました。しかしクロコダイルは男性でありながら右耳にだけピアスをつけており、これが女性だった頃の名残ではないかと考察されているのです。
ほかにも誕生日が9月5日の「おとめ座」であったり、第938話「女の秘密」の扉絵に登場していたりと、ファンの間ではさまざまな根拠が指摘されていました。そして「元女性説」からの延長で、一部からはアマゾン・リリーの「先代皇帝説」までささやかれることになります。
というのも、アマゾン・リリーに登場するキャラクター名のほとんどが花の名前に由来しています。例えば先々々代皇帝の「グロリオーサ(ニョン婆)」や「シャッキー」の本名「シャクヤク」も花の名前でした。
クロコダイルという花は存在しませんが、仮に元女性だったとしたら身分を隠すために名前を変えているはずです。ゴール・D・ロジャーがゴールド・ロジャーと呼ばれていたように、もし本名が「クロコ・D・アイル」だったとしたら、「アイル」という名前の花があるので、共通点が浮かび上がります。ニョン婆は先代皇帝が「恋煩い」なる病で死んだと語っていましたが、ひょっとしたら「女性としては死んだ」という意味だったのかもしれません。
そんな説が盛り上がるなか、2024年7月4日に発売されたコミックス最新109巻の質問コーナー「SBS」にて衝撃的な事実が明らかになります。なんと尾田栄一郎先生は「恋煩い」に触れる形で、先代皇帝の名前と容姿を公開したのです。
名前は「トリトマ」とされており、「アイル説」が否定されました。これに読者からは、「皇帝説完全否定されてて草」「皇帝説0.1割ぐらい信じてたけど完全に無くなったな」「クロちゃんの謎は深まるばかり……」といった声が集まっています。
しかしながら、トリトマがクロコダイルである可能性がゼロになったわけではありません。実際にふたりを見比べると、どことなく雰囲気が似ているような気もします。コミックス63巻の「SBS」に登場した幼少期のクロコダイルは中性的な顔立ちだったので、成長した姿がトリトマだったとしても不思議ではないでしょう。
とはいえ、妄想の域を出ない上にトリトマとクロコダイルをつなげる要素もないため、実質的に「先代皇帝説」は否定されたと見て問題はないかもしれません。まだ「元女性説」が消えたわけではありませんが、今後「SBS」などで新たな情報が開示されることはあるのでしょうか。注目が集まります。