「金のミルク」や「健康のど飴」、「カンロ飴」といったキャンディから「ピュレグミ」や「グミッツェル」などグミブームを牽引する商品まで幅広く手がけるカンロ株式会社。2024年4月には東京駅に次ぐ都内常設店2店舗目となる「ヒトツブカンロ原宿店」を東急プラザ原宿「ハラカド」1Fにオープンするなど、ブランドの人気拡大は著しい。

そんなカンロが7月29日に「カンロ 2024年中間決算説明会」を開催。取締役常務執行役員CFOの阿部一博氏と同代表取締役社長CEOの村田哲也氏が登壇して、2024年上期の実績や直近の事業トピックスについて発表がなされた。

まずは阿部氏から2024年度の中間決算内容を発表。原材料価格が上昇する中で、3期連続で上半期過去最高益を更新するなど順調な業績であることが述べられる。

2024年1月から6月の市場について、価格改定の浸透から小売販売金額は飴やグミなど全カテゴリーで販売が増加。カンロにおけるグミの売上が、初めて飴の売上高を上回る結果になったこと、看板商品の「ピュレグミ」は前年同比+25.3%を記録するなど好調に伸びていることなどが語られた。

続いて、代表取締役社長CEOの村田哲也氏が登壇。中期経営計画の取り組みや直近のトピックスについて述べられていく。飴・グミ含む国内キャンディ事業をコア事業として財務目標数値も順調に推移しているとのことで、コア事業の取り組みについては「金のミルク」はミルクキャンディ市場で売上No.1ブランドの地位を維持。2002年から発売されている「ピュレグミ」も、親子で楽しめる「ピュレリング」やプチ贅沢を味わえる「ピュレプレミアム」などのブランドエクステンション品の販売強化をしていくことが語られた。

「ヒトツブカンロ」に関しては新規事業のトピックで触れられ、年平均成長率46.3%という結果に。「ヒトツブカンロ」事業も、オンライン販売やポップアップストアを通じて全国的に認知を拡大し、ハラカドの店舗オープンも好調に推移した結果、大きな伸びを見せているとのこと。

今後の取り組みとして、ECによるブランディング強化と、体験価値を重視したブランディングを継続的に提供していく方針であるとして、コミュニティサイト「KanroPOCKeT ×(クロス)」を2025年1月にグランドオープン予定。カンロとコアファンの顧客の掛け合わせによって新しいものを創造していくコミュニティ形成をしていくと展望が発表された。

2024年10月には生産拠点となる松本工場のグミ棟拡張も完了して、主力商品の生産能力も拡張される。国内市場はもちろんのこと、海外市場への進出も含めて、身近な飴やグミを手がけるカンロのさらなる飛躍に今後も注目したい。

「Kanro POCKeT×(クロス)」公式サイト:

https://community.kanro.jp/