食べるペースが遅い作者。外食するときは、いろいろと気を使うことが多くて……。Instagramで公開されたマンガが「すごく分かる!」と共感を呼んでいる、作者のいとりさんにお話を聞きました。



マンガ「食べるの遅い人あるある」のカット(いとりさん提供)

【マンガ本編】食べるの遅い人”あるある” 日々の悩みとは?

同僚とのランチは焦ってしまう!

 食事のときの悩みを描いたマンガ「食べるの遅い人あるある」が、Instagramで700以上のいいねを集めて話題となっています。

 食べるペースが遅い作者。外食のときなどには、困ることがいろいろあって……。そんな食べるペースが遅い人の悩みをつづったマンガに、読者からは「分かります」「早く食べているつもりでも、自分が最後になる」「給食で毎日焦っていました」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、会社員兼イラストレーターのいとりさんです。日常の出来事や旅行記をマンガにしてInstagramやnoteで発表しています。いとりさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーご自分が食べるスピードについて、気にするようになったきっかけは何でしょうか?

 社会人になり、同僚とのランチでいつも食べ終わるのが遅く、待たせていることに気付いたのがきっかけです。ランチで外食をすると、一人前の量が自分には多いことがよくあり、より時間がかかるようになりました。

ーー誰かと食事をするとき、工夫していることはありますか?

 できるだけ食べ切れそうなメニューを選ぶようにしています。定食だとご飯や副菜の量が多くて困ることがあるので、麺類や丼物など品数が少なく、早く食べられそうなメニューを選んでいます。

ーー食べるスピードが遅いことで、特に大変なのはどのような点でしょうか?

 人を待たせるのが気まずいです。誰かと食べに行ったときは、話もしないといけないので、より焦ります。あとは本当に食べたいメニューよりも「食べ切れそうか」を優先することが多いのも、少しつらいです。

ーーゆっくり食事をとることで、感じられるメリットはありますか?

 よく噛んで食べていると思うので、健康には良いのかなと思います。また、ひとりでご飯を食べるときはじっくり味わって食べているので、「よりおいしく食べられている可能性もあるかな?」と思います。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「人と一緒に食べるご飯はプレッシャーがあってつらい」という、共感の声が多かったです。給食がつらかったという声もありました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 以前描いた「お金が使えない人あるある」が好評で、共感してもらえたことがうれしかったので、また自分なりの「あるある」を投稿しようと思って描きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 今年の5月くらいからマンガを描き始めました。それまでは、Instagramに絵をアップするだけだったのですが、今年の4月末くらいに多くの方に見ていただけた投稿があり、「頑張っていこうかな」とやる気が芽生えました。

ーーマンガを描くときに、気を付けていることはありますか?

 読んで下さった方が、読み終わったときに「共感できて気が楽になった」や、「気付きがあった」といった、プラスの感情になってもらえたらいいな、と思って描いています。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 1話から2話くらいで終わるマンガが多いので、長めのマンガにもトライしてみたいです。また、いまは日常のちょっとした出来事を描いているのですが、自分のなかで課題意識があるテーマなど、少し重いテーマのマンガも描いてみたいです。