パリ五輪で一躍時の人となったトルコの“無課金おじさん”こと、ユスフ・ディケチが英放送局『BBC』のインタビューで、全世界に広まったシュートポーズの写真について「心のなかでは嵐が吹き荒れていた」と語った。
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7月30日にシャトールーで行なわれた射撃混合エアピストルでディケチは、専用の最新装備を使用せずに“普通の眼鏡”と“普通の耳栓”だけで競技に望んで銀メダルを獲得。美しい姿勢のシュートポーズが、SNSを介して全世界で話題となった。
右手に持ったピストルを真っすぐ構え、左手はさりげなくポケットのなかへ。51歳のディケチは有名となったシュートポーズの写真について、「みんな、とても穏やかだと言うが、実際、私の心のなかでは嵐が吹き荒れていた」と明かした。
さらに、「私のシュートポーズは、フェアプレー、シンプルさ、明瞭さ、自然さといったオリンピックの精神を非常によく表現していたと思う。だからこそ、これほどの注目を集めたんだろう」と語っている。
ディケチの“シュートポーズ”は瞬く間にブームとなり、スウェーデンの棒高跳び金メダリスト、アルマンド・デュプランティスは自身の世界記録を更新した後に、シュートポーズを披露した。
また、サッカー・チャンピオンズリーグの予選3回戦でリール(フランス)相手にゴールを決めたフェネルバフチェ(トルコ)のMFイルファン・ジャン・カフベチも、シュートポーズを見せている。
パリ五輪で初のメダルを獲得したディケチは、「私とパートナーは次のロサンゼルス五輪で金メダルを獲る。金メダルは2028年まで貸しているだけだ」とも語り、次の五輪に意欲を燃やしている。
構成●THE DIGEST編集部
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