パリ五輪は現地8月11日、閉会式が行なわれ、17日間の熱戦にピリオドを打った。閉会式はステージ上での様々なパフォーマンスや世界的な大物俳優、アーティストの出演で華々しい演出とともに実施されたが、批判的な目も向けられている。
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「フランス人はオリンピックの閉幕で恥をかいた。これは完全な失敗だ」と断じたのは、今回のパリ五輪に不参加となったロシアの大手スポーツメディア『SPORT24』だ。オリンピックで繰り広げられた競技内容、あるいは大会組織については、「ファン・ジャーナリストの観点からは総じて文句のつけようがなく、レベルが高かった」とした一方で、閉会式にはいくつもの不可解な点があり、観客や視聴者に不満をもたらしたと指摘している。
同メディアはまず、「国旗の授与式と選手の入場には永遠のように思われた時間が掛かった。さらに選手や彼らを先導するスチュワードもどこへ導けば理解しておらず、ステージに上がってしまうアスリートも出てくる始末だった」とスタジアム内がコントロールを失っていたと指摘。その後、パフォーマーたちによるオリンピック創設にまつわる演目が披露されたが、これにも「公式プレスリリースからの手がかりがなければ、ステージで何が起こっているのか理解するのは不可能だった」と厳しい目を向けている。
ただし、そうしたことは、事前に出演が噂されていたスターたちの出演で「取るに足らない出来事と認識されるものだ」としたが、同メディアはそのパフォーマンスの内容を次のように酷評した。
「トーマス・バッハ会長ら当局者の退屈な挨拶の後、本物のトム・クルーズが現われた。スタジアムの屋上から降りてくる壮観な登場だ。しかし、彼は旗を受け取って早々にバイクで立ち去ってしまった。選手のパレードも同じくらい早くすればよかったのに…」
「時計を見ると、もう真夜中だ。有名なアーティストたちはどこにいる? ここにいた! スタジアムのスクリーンの中だって。3組とも…。それぞれ1曲ずつ歌った。それだけ」
同メディアが報じるところによれば、こうした様子を見た選手や観客らは、スタジアムから退場を始め、競泳界のフランスの英雄レオン・マルシャンがランタンに入った聖火を運んできた時には、スタンドの3分の1が空になっていたという。
今回のパリ五輪では蚊帳の外に置かれたロシア。それだけに、現場の熱狂とは裏腹に冷ややかな見方となるのも無理はないか。
構成●THE DIGEST編集部
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