「新たなボスはエンドウを不人気の枠に入れた」リバプールの“6番問題”を英紙が考察「ロドリやライスのようなMFが必要」

 ユルゲン・クロップ監督が退任し、新たにアルネ・スロットを指揮官に迎えたリバプール。新体制において、特にアンカー探しが熱を帯びている。

 6番と称される同ポジションは、昨季は主に遠藤航が務めたなか、31歳という年齢から将来性も考えて、新たな人材を確保すべきというのが、多くの現地メディアの見立てだ。

 英紙『Daily Mail』では8月13日付けで、「クラブへの5つの大きな質問」と題した記事を掲載。そのうちの1つの問いとして、「No6のパズルは完成するのか」と投げかけている。

「No6について話そう。2022-23シーズンにファビーニョのレベルが低下した後、質の高い守備的MFの不足が2年間リバプールを悩ませてきた。このブラジル人は昨年、ジョーダン・ヘンダーソンと共に退団し、2人の後釜が十分に確保されることはなかった。

 昨夏はトップターゲットのロメオ・ラビアとモイセス・カイセドを獲り損ねた(2人ともチェルシーに加入)。そして結局、日本代表キャプテンで現在31歳のワタル・エンドウをシュツットガルトから1620万ポンドで獲得したのだ。しかし、年齢と機動力のなさから、新たなボスのスロットはエンドウを不人気のカテゴリーに入れてしまった」
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 同紙はそのうえで「リバプールがプレミアリーグで勝つためには、ロドリやデクラン・ライスのようなホールディングMFが必要だ」と指摘。こう結論付けている。

「彼らは、スペイン代表としてEURO決勝で活躍したマルティン・ズビメンディに狙いを定めたが、この25歳はレアル・ソシエダ残留を決めた。

 現状アレクシス・マカリステルがメインのMFだが、カーティス・ジョーンズ、ライアン・フラーフェンベルフ、そして攻撃的なドミニク・ソボスライまでもがプレシーズン中に穴を埋めている。トレント・アレクサンダー=アーノルドもそこでプレーできる。ただ、スロットが今季の目標を達成するためには、このエリアの改善が不可欠に思える」

 もっとも、遠藤自身は今オフにABEMAの番組に出演した際、「僕も中盤の6番は獲った方がいいと思っている」と発言。「マカリステルのような10番の選手をアンカーとして見ているのか、というところもあるけど、現状、そもそも6番はそんなに多くない」「僕の年齢を考慮しても、6番は獲ってもいいのかなと。それが結果的にチームとして強くなるのでれば大歓迎。その中で競争があって、ポジションを勝ち取るだけ」と心境を明かしていた。

 決して厚くない選手層を考えれば、パズルを完成させるには、新たなピースが不可欠と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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