[J1第27節]川崎 1-3 横浜/8月17日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
8月17日、横浜F・マリノスはJ1第27節で川崎フロンターレと敵地で対戦。スコアレスで迎えた58分にアンデルソン・ロペス、その2分後に西村拓真、さらに79分には畠中槙之輔のゴールで3点にリードを広げた横浜は、89分に川崎に1点を返されるが、3-1で勝利した。
この試合でMOM級の活躍を見せたのが、GKポープ・ウィリアムだ。22分に受けたカウンターの場面では、川崎のマルシーニョの右足のコントロールショットを左手1本でセーブ。そして32分にも、家長昭博のゴール前でのシュートを右足に当てて守った。
スコアレスで迎えた54分には、左サイドで横浜の守備陣の背後を取り、そのままドリブルで持ち込んだマルシーニョのシュートをストップ。終盤の85分にも小林悠のボレーシュートを両手で弾いてゴールを割らせなかった。
89分にエリソンにゴールを奪われ、無失点で試合を終えることはできなかったものの、トリコロールの背番号1の再三にわたる好セーブが光った。
【動画】チーム2点目は西村拓真のスーパーミドル弾!
そうしたなか、横浜のGKのポジション争いが激化している。
今季の始動から横浜を率いてきたハリー・キューウェル前監督の下では、ポープが守護神の座に君臨してきた。しかし、ジョン・ハッチンソン監督がバトンを受け継いだ24節のFC町田ゼルビア戦以降のリーグ戦4試合では、その町田戦と26節のヴィッセル神戸戦で飯倉大樹、25節の北海道コンサドーレ札幌戦と今節の川崎戦でポープと、それぞれ2試合ずつ起用されているのだ。
試合後、ポープは「札幌戦が僕で、神戸戦が大樹くんということは決まっていて、それらの内容次第で次の試合を判断するということだった」と明かし、「今日(川崎戦)を迎えられたことはポジティブ」と語った。
ハッチンソン監督も「ポジションは与えられるものではなく、自分で掴むもの。ポジション争いを大事にしている」と口にしていたが、そうしたチームの環境が個々の選手の成長を促しているのだろう。
横浜在籍1年目のポープと通算在籍16年目の飯倉。アカデミー出身である白坂楓馬と寺門陸も含めて、GKの今後の定位置争いが楽しみだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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