花道からのアプローチは、“振り幅を小さくできるクラブ”を選ぼう!

花道からのアプローチでは、ザックリ、トップといったミスだけは避けたいところです。したがって、ロフトの大きなサンドウェッジを選択する必要はありません。振り幅が大きくなる分、ミスの確率も高くなるからです。ミスを避けたいなら、振り幅を小さくできるクラブを選択しましょう。

エッジから1ヤード離れたら
UTか5I

グリーンからこぼれたときは誰もがパターを使うが、1ヤードほど離れたときはサンドウェッジではなく、ユーティリティや5番アイアンを使おう。

例えば、グリーンを少しこぼれたぐらいなら、多くの人はパターを使うでしょう。なぜなら、ミスの確率が最も低いクラブだからです。ところが、そこから1ヤードほど離れただけで、すぐにサンドウェッジを手にする人が少なくありません。なぜ、わざわざ振り幅が大きくなるクラブを選択するのでしょうか。ザックリやトップといったミスを避けたいなら、ユーティリティや5番アイアンといったロフトの小さなクラブを選び、小さな振り幅で打つべきです。

PT→UT(5I)→7I
→9I→AW→SW

グリーンエッジからピンまで20ヤードある場合、そのエッジからボールが離れるにつれて、ロフトの大きなクラブを選択します。目安としては、カラーがパター、エッジから1ヤードがユーティリティ(5番アイアン)、さらに1ヤードずつ離れるに従い、7番アイアン、9番アイアン、アプローチウェッジ、サンドウェッジとなります。ボールの落としどころはパターを除いたクラブに関しては、エッジから2.5メートルほど先と決めておいた方が簡単です。

ロフトが大きくなれば
振り幅も大きくなる

SW

AW

9I

7I

UT(5I)

パター

グリーンから離れることもあり、ロフトが大きいクラブほど振り幅は大きくなる。その分、ミスの確率も大きいと考えよう。

大庭啓
●おおば・あきら/1969年生まれ。芹澤信雄が主宰する“チームセリザワ”の一員。00年プロテスト合格。10年から藤田寛之のスイングサポートコーチを務め、賞金王のタイトル獲得に貢献。海外メジャーにも同行しサポートを行った。アマチュアのレッスンにも精力的に取り組み、分かりやすいゴルフ理論には定評がある。

構成・文=山西英希、写真=山上忠、協力=富士平原ゴルフクラブ