この日ばかりは、FC東京を批判できない。2024年8月31日、アウェーでサンフレッチェ広島に2-3と敗れたが、むしろ「良く戦った」と大きな拍手をおくりたい。
FC東京は、8月29日の昼過ぎに新幹線で広島に向かったが、台風10号の影響で運転見合わせとなり、急きょ静岡県内に宿泊。その後バスで東京に一旦戻り、31日に改めて広島に出発した。
広島サイドから「改めて羽田からの航空便で今朝がた近県の空港に到着しました。台風に翻弄されても、試合成立のためにご努力頂いた選手、スタッフの皆様に心より感謝いたします」との発信があったように、文字通り台風に翻弄されたFC東京の選手、スタッフは気の毒だ。
にもかかわらず、予定通り、ピッチに立って戦う。コンディション調整も十分にできないまま、アウェーゲームでプレーするのは想像以上に難しいだろう。それでもFC東京の選手たちは点差をつけられても諦めず、最後まで戦った。勝利を信じて応援したファン・サポーターも素晴らしいし、胸を張ってほしい。
試合後、FC東京はクラブ公式「X」で次のように伝えている。
「仲川輝人選手からファン・サポーターのみなさまへ。
『みなさんの想い届いてます。ありがとうございます。
今はこれしか言えませんが、想いに応えるために全員で全力で頑張ります』」
「現地に駆けつけていただいたファン・サポーターのみなさま、今日も変わらない大きなサポートをありがとうございました。
それぞれの場所から応援いただいたみなさまもありがとうございます。
また、挨拶時に拍手を送っていただいたサンフレッチェ広島 のファン・サポーターのみなさま、東京側のスタンドに挨拶をしてくださった広島の選手のみなさま、ありがとうございました」
改めて、FC東京の選手、スタッフに心から拍手をおくりたい。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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