「彼がエースであることは間違いない」昌子源が待ち望む“若きストライカーの覚醒”【町田】

 2024年8月31日に国立競技場で開催された浦和レッズ戦でFC町田ゼルビアは2-2と引き分けた。その試合を振り返って、町田のキャプテンである昌子源は以下のコメントをしていた。

「危ないシーンはそこまで多くなくて、うちのチャンスのシーンを数えてみたらかなり多かった。でも、結果は引き分け。レッズさんの1本中の1本ではないですが、決めるところを確実に決めてくる。広島さんも今日は3点を取っているわけで、やはり決めるところ。それは前の選手の文句ではなくて、勝っていくチームは苦しい時でも点を取らないと」

 浦和戦に限れば、現チーム得点王の藤尾翔太がゴールを奪っていれば、あるいは違う展開になっていたかもしれない。昌子は言う。

「彼もまだまだ若いし、これからの選手というのは分かっています。得点数を見れば、彼がうちで一番点を取っていますし、エースであることは間違いない。それを僕たちがどうこう言うのではなくて、エースストライカーは自分で解決してやっていくものだと自分は思っています」
 
 だから 昌子は「ああしろ、こうしろと彼に言う必要はない」と考えている。
 
 「もしかすると自分の憧れの選手がいて、そのプレーヤーを見て学んでいるかもしれません。ストライカーである以上、点が取れないと批判される。でも、点を取ればエースストライカーと言われる。シビアなポジションです。オ・セフンもそうですけど、藤尾なりにいろんなものを吸収して反省して、次の試合では勝利につながるゴールを奪ってくれると思います」

 町田がここから勝点を積み上げるうえで、エースストライカー藤野の覚醒が鍵になるか。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

記事:【日本代表の最新序列】三笘、久保、伊東が並ぶ“魅惑の2列目”がついに実現へ。豪華な陣容をどう組み合わせるか

【記事】「モノが違う。すぐに抜かれると思った」吉田麻也が初見で驚嘆した後輩DFを明かす「弱点がないのがすごい」

【記事】「卓球の話かと思った」「控えめのところが好き」森保監督の中国代表に関する発言が相手国で話題!「今年聞いた言葉の中で最も面白かった」