ナポリはアントニオ・コンテ新監督の愛弟子ロメル・ルカクを手に入れ、新たなスタートを切っている。だが、前エースの去就問題は解決していない。
一昨季のセリエAで得点王に輝き、ディエゴ・マラドーナ以来のスクデット獲得(優勝)の立役者となったヴィクター・オシメーンのことだ。今夏のマーケットで移籍する見込みだったが、パリ・サンジェルマンやチェルシーからの関心が報じられたものの、欧州の市場で取引は成立しなかった。
まだ中東やトルコのマーケットは開いている。だが、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が求める移籍金に見合うオファーは届かず。1000万ユーロ(約17億円)超という高額年俸の世界的ストライカーは、メンバーリストからも外されて宙ぶらりんの状況だ。
イタリア紙『Gazztta dello Sport』によると、サポーターからは厳しい声が寄せられている。
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「でっかい子どもだ」
「命令だ。月曜朝9時、オシメーンは練習場の草刈り」
「失敗として片づけようとされているが、自分は会長の断固たる姿勢を示していると思う」
「チームにおいて好きなようにやれるのはひとりだけだ。そしてその人はもうこの世界にいない。名はディエゴ・アルマンド・マラドーナ。それ以外はいない!」
「自分たちの思いどおりにできると考えている代理人や選手に力強さを示す素晴らしいやり方だ。デ・ラウレンティス会長の如才ない経営でナポリの金庫は満たされている」
「オシメーンはあれだけの金額に値しない。ヘディングは強いが、ドリブルは電柱も抜けない。デ・ラウレンティスは大ヒットと思っていたが、実際にはこれから他選手に、プレーもせずに1000万ユーロ稼ぐ選手について説明するのが大変になっただろう」
一方で、現状はクラブの利益になっていないとの指摘もある。
「ルカクのためにオシメーンをチームから外すのは理解できない選択だ。すごいシーズンを過ごすかもしれないが、現時点でリーグ最強のFWのひとりをあきらめるなんて狂気だよ」
「今日からコンテにオシメーンをチームに含め、練習させ、必要なら起用もさせなければいけない!彼にただスタンド観戦させるのは、肉体的に本人のアドバンテージで、会長にとって金銭的にディスアドバンテージだ」
市場が開いている国に移籍するのか、“戦力外”のまま冬のマーケットを待つのか、その冬まで暫定的にチームに復帰するのか。巨額を動かすトップ選手の今後が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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