パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶は、8月31日に行われたセリエA第3節ナポリ戦で、2枚のイエローカードを出されて退場となった。
鈴木は1点リードで迎えた後半63分、FKを蹴る際にやり直したことで遅延行為として警告を受ける。そして75分、ペナルティーエリアを大きく飛び出して、ダビド・ネーレスへのボールをクリアした際、足を高く上げたままネーレスと衝突。これが2枚目のカードとなり、退場を命じられた。
すでに交代枠を使い切っていたパルマは、急きょエンリコ・デルプラートをGKとして対応。だが、アディショナルタイムにロメル・ルカク、アンドレ・アンギサと立て続けにゴールを許し、1-2と逆転負けを喫した。
鈴木は“戦犯”として厳しい評価を受けている。パルマ専門サイト『Parma Live』もそのひとつだ。ただ、同メディアは判定への不満もうかがわせた。遅延行為に対する警告について、アディショナルタイムにナポリGKアレックス・メレトも鈴木以上にリスタートに時間をかけたと指摘している。
【動画】判定は妥当? 鈴木彩艶が退場となったファウル
Parma Liveは「試合はスズキの退場で変わった。2枚目のイエローカードについては、何時間でも議論できるだろう」と報道。そのうえで、「エリア外でのFKでリスタートを遅らせたとして、前触れなく1枚目のイエローカードを出された。このとき、プレーが止まっていたのは21秒間だ。主審は迷わずにイエローカードを出した。それが非常に重いものとなった」と続けた。
「そしてナポリが2-1とリードしていたアディショナルタイム、メレトがプレーを再開させるまで、必死に試みていたパルマにとってあっという間に時間は過ぎ、それはスズキの21秒を大きく上回る37秒に達した。だがこのとき、カードは出されていない」
鈴木が退場に値したかは、様々な意見があるだろう。ただ、ミランを下した前節に続き、ナポリ相手にも金星をあげようとしていたパルマが逆転負けし、鈴木が厳しく評価されたことは変わりない。出場停止明けに日本代表守護神は汚名を返上できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】2024年夏に海外で新天地を求めたサムライたち
【記事】「これで退場おかしいだろ」「審判ヤバすぎる」パルマGK鈴木彩艶のレッドにファン憤慨!「1枚目の遅延行為の方が解せない」の声も
【PHOTO】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの悩殺ショットを一挙お届け!