”2回痛い想いをしている”長友佑都が語る「中国代表の一番嫌なところ」と「過去の初戦黒星の背景にあった油断と欧州組の事情」【日本代表】

 2024年9月2日、森保ジャパンが北中米ワールドカップ・アジア最終予選(5日に中国戦、11日=日本時間にバーレーン戦)に向けて全体練習をスタート。日本代表は過去2大会の同予選、初戦で、しかもホームでいずれも敗れている(16年9月1日にUAEに1-2、21年9月2日にオマーンに0-1)。

 トレーニング後、囲み取材に応じた長友佑都も「過去2大会は初戦で敗れているので、(コーチの)長谷部(誠)さんとともにその経験を後輩たちに伝えたいです」と気を引き締めていた。

 初戦とはいえホームゲーム、しかも日本よりも格下と目された相手との試合ではどうしても“油断”が生まれる。だから、長友に直接、訊いてみた。「過去2大会は油断というものがあったと思います。その点についてはどうですか」と。すると、本人は真剣な表情で答えてくれた。

「油断というのはその通りです。最終予選が難しいのは分かっているけど、どこかで油断が生じる。2次予選を簡単に勝ち抜いたとか、アジアは普通にやっていけばいけるというところに隙があったり。あとはヨーロッパ組が多くて、なかには移籍で悩んでいたり、試合に出られなくてコンディションが上がってない選手がいたり、だから難しいですよね、初戦は。そこは僕自身、2回痛い想いをしているので気を引き締めというか。後輩たちには伝えていかないといけませんね」
 
 今回の初戦の相手、中国で“脅威”に映るのは、ブランコ・イバンコビッチ監督だ。前回大会の最終予選でオマーン代表を率いていたのがこの指揮官で、長友も「そこが嫌で」と警戒を強める。

「正直、前回も相当な対策をされましたからね。中国の選手のクオリティ、組織力は(当時の)オマーンよりも高いんじゃないと思っていて、日本対策されるとかなり厄介だなと。そこがなんか一番嫌なところだと感じています」

 長友は「2回痛い想いをした経験」を選手たちにどう伝えるのか。興味深く見守りたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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