パルマの日本代表GK鈴木彩艶は、セリエA第3節ナポリ戦で退場となり、チームの逆転負けを引き起こしたとして批判されている。
強豪相手に好守を見せていた鈴木だが、後半に入って遅延行為でイエローカードを出されると、75分にペナルティエリアを飛び出し、ナポリのロングボールをクリアしたものの、足を上げた状態でダビド・ネーレスと衝突。2度目の警告で退場を命じられた。
1点をリードしていたものの、数的不利に陥ったうえ、すでに交代枠を使い切っていたパルマは、DFのエンリコ・デルプラートを急造守護神にせざるを得ず。踏ん張ったものの、アディショナルタイムに2失点し、1-2と逆転負けで今季初黒星を喫している。
フィオレンティーナとの開幕戦でも飛び出しのミスからFKを献上し、同点弾につなげられた鈴木。3試合のうち2試合で5ポイントにつながるミスとあり、批判の声も少なくない。
パルマ専門サイト『Forza Parma』は9月1日、イタリアのスポーツ大手3紙がこぞって低評価だったと紹介。「スズキ、また君か? また飛び出しからポイントを逸失」と題した記事で苦言を呈している。
「パルマのゴールマウスを守るようになってから、スズキの全体的評価には2つの消せない汚点ができた。フィオレンティーナ戦のFK献上とナポリ戦のことだ。ハイパフォーマンスだったが、回避可能だったいくつかのミスで帳消しとなった」
しかし、鈴木を擁護する声もある。対戦したナポリのOBエラルド・ペッチは、退場判定に不満を表し、ネーレスがカードを誘ったとして後輩を批判した。
ナポリ専門サイト『AreaNapoli』によると、ペッチは『RAI』で「私は、ボールに行ったほうにアドバンテージがあり、罰することはできないという考えだ。先んじたほうにカードを出すべきではないというのが私の見方だよ」と話している。
【動画】判定は妥当? 鈴木彩艶が退場となったファウル
「ボールを強く蹴って相手にぶつかるようなものだ。顔面に当たって、5日意識がなかったら、どうするというのか。PKを与えるのか?」
「なぜ、ネーレスは動かなかった?こういうカードで『軽率』という言葉を使うのは、少し笑ってしまう。妥当なときもあるが、繰り返す。ボールにいった者には対応する権利がある」
ただ、鈴木が退場となり、チームが敗れた事実は変わらない。評価を取り戻すには、出場停止明けにピッチで好パフォーマンスを見せるしかないだろう。巻き返しに期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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