古巣は土壇場まで放出を望んでいなかったようだ。
日本代表MFの田中碧は、移籍市場最終日の8月30日、デュッセルドルフからイングランド2部のリーズに移籍した。ドイツメディアによると、デュッセルドルフは選手の強い意志を受け、売却に踏み切ったという。
『Bild』の報道として『Ruetir』が伝えたところによると、田中と代理人は8月27日にアプローチ。だが、250万ユーロ(約4億3000万円)のオファーはデュッセルドルフから断られ、400万ユーロ(約6億8000万円)を要求された。
田中とデュッセルドルフの契約は、今シーズンいっぱいとなっていた。それだけに、デュッセルドルフは、400万ユーロの要求を受け、リーズが田中獲得を断念すると見ていたという。
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しかし、27日に病欠した田中が、実際には体調不良ではなく(31日のリーグ戦で途中出場してリーズデビュー)、デュッセルドルフは選手が移籍を決意していると判断。「契約延長に持ち込むのは現実的ではない」と、放出に向かったそうだ。
そして、デュッセルドルフは350万ユーロ(約6億円)に50万ユーロ(約8500万円)のボーナスをオファーしたリーズと合意。以前から取りざたされていた田中のリーズ加入がついに決まった。
移籍市場は最後まで何があるか分からない。土壇場まで古巣に放出の考えがなかったとしたら、取引がまとまらない可能性もあっただろう。だが、いずれにしても、田中は新たな一歩を踏み出した。イングランドの地でさらなる飛躍を遂げられるように願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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