たとえば25節の千葉戦。横浜FCは42分に先制点を許す。1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイム、90+1分に村田透馬、その1分後に伊藤翔がネットを揺らし、2-1の逆転勝利を収めた。
29節終了時点で暫定首位に立つ横浜FC。失点17はリーグ最少で、堅守を誇るチームで特筆すべきデータがある。時間帯別得失点で、76分から終了までの得点は最大の「14」、失点に関しては「ゼロ」だ。
ラスト15分の充実ぶり。四方田修平監督は「無理くり点を取りに行った時に取れなかった時もあるし、変な取られ方をしてカウンターを受けて、失点してもおかしくないケースはたくさんあった」と振り返る一方で、現状には少なからず手応えを示す。
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「ここ最近は、チームとして安定して守れている。勝っている時はより安定して守れるようになっているし、負けている時の攻撃も、カウンターをそこまで受けずに、攻めれている結果、追いつけたり、逆転したりするゲームが増えてきたのかなと思います」
途中出場の選手についても「モチベーションが高い」という。「そこで結果を出さないと、試合に出られないし、メンバーにも入れなくなる」という危機感もパワーになっているのだろう。「そこの競争が今年はすごい活発」と指揮官も目を細める。
1年でのJ1復帰に向け、シーズンも佳境を迎えつつあるなか、“終了間際に強い”横浜FCはチーム一丸となって戦えている。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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