昨年の全米オープン女王ガウフの4回戦敗退受け、悪童キリオスが「僕がコーチをするよ」と名乗り!<SMASH>

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」の女子シングルスで、前回覇者であり第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランキング3位)が、4回戦でエマ・ナバロ(アメリカ/同12位)に敗れた。今年のウインブルドンとラウンドも相手も同一の敗戦。しかも、60本に及ぶアンフォーストエラーと19本のダブルフォールトを犯した低調ぶりだった。

 ガウフが全米オープンで8強入りを逃したのは3年ぶり。しかも、ハードコートシーズンに入って早期敗退が続いており、コーチのブラッド・ギルバートへの批判の声も出てきている。

 名著『ウイニング・アグリー』で知られるギルバートは、昨年の夏から陣営に加入。するとガウフは、さっそくワシントンとシンシナティで優勝し、全米オープンでメジャー初制覇を果たした。開幕戦でいきなり優勝した今季も、全豪と全仏でベスト4に進出するなど、好調を維持。ところがこの夏以降はさっぱり調子が上がらない。
  ガウフの敗戦後、SNS上ではこんなやり取りがあった。あるテニスブロガーがガウフにギルバートとの決別を促す投稿をした時だ。これに対してファンがテニス界の悪童として知られるキリオスの名前を出して「彼女と組むべきだ」とコメント。すると、なんとニック・キリオス本人が「僕がコーチをするよ」とリアクションしたのだ。

 元男子世界11位のキリオスは現在ケガの影響でツアーを離れており、最近はコメンテーターとして姿を見せることが多い。この全米オープンでも米スポーツメディア『ESPN』のコートサイドレポーターを担当中だ。もちろんプレーヤーとしての復帰が間近と見られるが、いつかコーチとしてテニスに関わる可能性もあるのだろうか。

 ただ、不甲斐ない夏を経ても前向きの姿勢を崩さない20歳のガウフは、全米オープン敗戦後に次のようにコメントしている。

「私が望むような夏ではないわ。うまくいっていないにもかかわらず、私のような夏を過ごしたいと思っている人が大会に70人くらいいるような気がする。多くの人が4回戦に進みたいと思っている。多くの人がオリンピックに出たいと思っている。多くの人が旗手になりたがっている。それは視点の問題ね。もちろん、私は違うレベルを目指しているから、がっかりしているけど、自分を責めて、ぜんぜんダメだった、とは思わないわ」

構成●スマッシュ編集部

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