キングスの名ディフェンダーが“最もタフな相手”を語る「スリーだけでなく、ミッドレンジからでも簡単に決めてしまう」<DUNKSHOOT>

 現地時間9月5日(日本時間6日)に最新エピソードが公開されたポッドキャスト番組『The Deuce & Mo Podcast』へ、サクラメント・キングスのキーオン・エリスがゲスト出演した。

 エリスは2022年7月にキングスと2WAY契約を結んだ191㎝・79㎏のシューティングガードで、今年2月に本契約に昇格。

 在籍2年目の昨季は57試合の出場で平均5.4点、2.2リバウンド、1.5アシストに3ポイント成功率41.7%(平均1.2本成功)を記録。3月下旬から先発に定着すると、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレーイン・ゲームでは15得点、4リバウンド、5アシスト、3スティール、3ブロックの活躍でチームの勝利に大きく貢献した。

 ディアロン・フォックス、ドマンタス・サボニス、マリーク・モンク、キーガン・マレー、新加入のデマー・デローザンとオフェンシブな選手が多いキングスにおいて、エリスは数少ないディフェンスを武器とする選手。

 そんなチーム屈指のディフェンダーが、止めるのが最も困難な選手に挙げたのは、ダラス・マーベリックスのカイリー・アービングだった。

「カイリー・アービングをガードするのがおそらく最もタフだね。それにディープスリーの使い手も厄介だ。しかもクイックモーションで打ってくる選手だと『あぁ、くそっ』ってなる。自分のウイングスパンを生かせないからね」
  リーグには昨季平均30点超えをマークしたルカ・ドンチッチ(マブズ)とシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)のほか、ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)、デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)といったスコアリングガードたちがいる。

 なかでもブランソンやカリー、リラードはディープスリーを放つことも多いが、ディフェンダーから見たアービングをガードする難しさをエリスは次のように語っていた。

「ブランソンやカリー(リラード)の場合、ある一定のスペースに入り込むことで(動きを制限できる)余地が少しあるんだ。だけどカイリーは違う。スリーだけでなく、ミッドレンジからでも簡単に決めてしまう。彼がこなしているのはまるでこれまで直面したことがないものなんだ。しかも左手でも打ってくるし、それさえも綺麗に決めてしまうからね」

 昨季のエリスはアービングの多種多彩な動きとフィニッシュに苦戦し、マッチアップした際にフィールドゴール成功率70.6%(12/17)を許していた。

 今季もアービングをはじめ、相手のスコアリングガードのマークを任されることが予想されるだけに、2WAY契約から這い上がった24歳がディフェンダーとしてさらに進化できるか注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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