サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が現地時間9月4日、本拠地でのデトロイト・タイガース戦に先発し、98日ぶりに公式戦復帰を果たした。2回2/3を63球投げ、4安打3失点で勝敗はつかなかった。
【画像】日米通算200勝を達成したダルビッシュ有を特集! ダルビッシュは5月29日の登板後に左足股関節痛のため負傷者リスト(IL)入りし戦列を離れた後、7月6日には「家族の事情」により制限リストに入っていた。しかし、8月23日より同リストから復帰してチームに合流していた。
夏場以降、チームは好調を維持し、現在もプレーオフ出場を十分狙える位置につける。その中で迎えているシーズン終盤、久々の公式戦登板となったダルビッシュの存在に米メディアからも熱視線が送られている。
米スポーツサイト『Sports Illustrated』は9月5日に、「ダルビッシュがマウンドに帰ってきた。今シーズン、さまざまな困難に直面してきた彼は今季わずか11試合の登板にとどまっていた。38歳の彼は水曜日のデトロイト・タイガース戦が5月29日以来の復帰戦となった」とレポートした。
また、この日の投球内容を伝えながら、「パドレスが6-5でサヨナラ勝ちした試合でダルビッシュは勝敗に関与しなかったが、チームは彼の復帰に喜びを感じていた」と振り返っている。
さらに、「パドレスの監督であるマイク・シルトはダルビッシュのパフォーマンスに満足しているようだ。彼は復帰したばかりの投手が、メジャーリーグのリズムを取り戻すために時間が必要であることを理解している」と記しており、指揮官が「ボールの質は良かった」などと、この日のピッチングの印象を語っていたコメントを掲載している。
他にも同メディアは、「彼の不在中、サンディエゴにはディラン・シース、マイケル・キング、ジョー・マスグローブ、マーティン・ペレス以外の先発投手に大きな疑問がある」などと指摘。先発陣への見解を記しながら、「ダルビッシュの復帰により、パドレスのローテーションは強化され、ポストシーズンへの準備が進むことになるだろう」と評している。
トピックでは他にも、ルーキーのジャクソン・メリルが復帰を果たしたベテラン右腕について、「彼がいま健康で力強い状態で戻ってきたことは、チームにとって非常に大きい」という心強いコメントも併せて紹介している。
やはり背番号11のマウンド姿は、チームに大きな勢いをもたらすことは間違いないようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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