ウェルビーイング向上で人々の健康と笑顔に寄与
かんぽ生命は車いすテニス以外に一般社団法人日本ボッチャ協会のゴールドトップパートナーとしてボッチャの競技活動も支援している。パラスポーツへの支援やラジオ体操の普及推進に見る活動は、人々が健康に笑顔で暮らせる社会づくりに寄与し、社会課題の解決に貢献したいという創業当時からの指針である。
その柱になるキーワードのひとつが、「ウェルビーイング(Well-being)」の向上だ。
ウェルビーイングとは「well=良い」と「being=状態」から成る言葉で、世界保健機関(WHO)は「個人や社会の良い状態。健康と同じように日常生活の一要素であり、社会的、経済的、環境的な状況によって決定される」と定義している。この点においても立ち返るのは生命保険事業の根幹にある同社の「いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい」という経営理念。
「お客さま、国民の皆さまに健康になっていただくことは生命保険会社が優先的に取り組むべきマテリアリティ(重要課題)です。そして、ウェルビーイングの向上という意味では、障がいの有無にかかわらず自分らしく挑戦し活躍できるパラスポーツとも親和性があります」と浅倉さん。
さらに「ダイバーシティというと難しく聞こえるかもしれませんが、つまりは障がいのある人も無い人も、若い人もお年寄りも、誰もが楽しく生きられるというのが基本的な考え方。そのことを感じていただくきっかけにパラスポーツはなれると信じています」と続ける。
かんぽ生命は一人でも多くの車いすテニスファンが増えてくれることを願い、今後ますます選手の活動に関する情報発信や体験会などのイベント開催に力を入れていく意気込みだ。
写真/越智貴雄[カンパラプレス]・ 文/高樹ミナ