「模型ばかり運転していた私が、1/1スケールの電車を運転することになりました」。驚きを隠せない様子で語るのは、9月1日に銚子電鉄で運転士としてデビューした佐田さん。

 銚子電鉄の公式Xに投稿された写真にはブレーキハンドルなどを持ち、やる気満々ポーズで駅のホームに立つ姿が。「鉄オタ」が運転士になるなんて、夢がありすぎる!

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 「真心込めて、安全に運行して参ります!」と意気込む佐田さん。この投稿には多くの人から「おめでとう!」のお祝いの言葉や、「頑張ってください!」という温かい声援が贈られています。

 今後の活躍が楽しみではあるものの、ここで気になるのは模型ばかり運転していたという佐田さんがいったいどのようにして運転士になったのか。気になって仕方がなかったので、銚子電鉄にインタビューを依頼。すると快く応じてくれました。



■ 模型店から転職!

―― 鉄道(電車)を好きになったのは何歳くらいからでしょうか?

 詳しくは覚えていませんが、5歳くらいだと思います。きっかけは地元の路線が好きにからでしょうか。そこから地元路線を中心に興味を持った感じです。

―― その頃から、いわゆる「模型鉄」だったのでしょうか?

 元々は模型より、「乗り鉄」だと思います。目玉車両に乗りたいというより、路線踏破したいという感じです。

 模型はその派生のような感じですが、乗車した路線や車両を手元に感じられるのが最大の魅力だと感じます。

 実は転職前はとある模型店で販売員として働いており、鉄道模型を多く取り扱っておりました。お客様の思い出話から色々な製品を提案、お手持ちの製品を修理するなど、模型屋ならではのお仕事をしていました。

―― それが、なぜ銚子電鉄に?

 模型店の仕事先の中に銚子電鉄を応援されている方がいらっしゃいまして、偶々募集が出た時に「受けてみたらどうか?」と助言をいただきました。思い切って受けてみたところ、働くこととなりました。

―― そんな経緯があったんですね。運転士に合格した時の心境を教えてください。

 合格した時は、まさか自分が鉄道運転士になれるとは思ってもいませんでした。

 映画「RAILWAYS」の主人公・筒井肇ではないですが、地方ローカル線を支える運転士の一人となったことに誇りと、安全運行に携わる一人としての責任を全うしたいと思います。

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 好きなことを職業にするということは、苦労や大変なことも数多くあると思いますが、すべて乗り越えて日本一鉄道が大好きな運転士になってほしいですね。頑張れ!佐田さん!!

<記事化協力>

銚子電鉄公式X(@choden_inubou

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024090801.html