演出・小池修一郎で「昭和元禄落語心中」がミュージカル化　山崎育三郎の希望で実現

　雲田はるこの漫画「昭和元禄落語心中」を原作にしたミュージカルが、宝塚歌劇団の小池修一郎演出により、2025年2月から東京・大阪・福岡で順次上演される。

　出演は、山崎育三郎、明日海りお、古川雄大。落語界の愛と業を描く、日本発の和物オリジナルミュージカルとなっている。

　原作漫画の「昭和元禄落語心中」は、戦前から平成の落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いた作品。2016年と2017年にアニメ化、2018年にはドラマ化もされた。

　今回発表されたミュージカル「昭和元禄落語心中」は、山崎がドラマ版に出演した時に「ミュージカルにしたい！」と感じたことが誕生のきっかけ。同じ事務所の明日海と古川に声をかけたことで実現したという。

　ミュージカルでは、天才肌で華のある落語家として注目を集める主人公の初太郎（助六）役を山崎自ら担当。

　初太郎の才能に焦りを感じながらも精進し、のちに「昭和最後の大名人」と称される菊比古（八雲）役は古川。さらに初太郎や菊比古と懇意になる芸者・みよ吉役を明日海が演じる。

　日本オリジナルミュージカルを作ることは長年の夢だったと語る山崎は、ドラマ「昭和元禄落語心中」に出演した際、儚く美しい世界に魅了されて「いつかこの作品をミュージカル化したい」と心に秘めていたそう。

　「日本発のオリジナルミュージカルが誕生します。応援よろしくお願いいたします」と呼び掛けている。

　明日海は4年ほど前、山崎から「一緒にミュージカルやりましょうよ！雄大も誘って！！」と声をかけてもらった時のときめきを、はっきり覚えているという。

　自身が演じる芸者のみよ吉については、今まで出会ったどの役とも違う感情が体を駆け巡りそうな予感がしているとのこと。「素晴らしい先輩に必死について行きたい」と意気込みを述べている。

　山崎と同じく、日本オリジナルのミュージカルがもっと生まれてほしいと願っていたという古川。そんな時に山崎から声をかけられ、とても興味が湧いたそう。「皆様に新しい世界をお届け出来ると想像するだけでワクワクが止まりません」と語っている。

　ミュージカル「昭和元禄落語心中」の東京公演は東急シアターオーブで2025年2月～3月、大阪公演はフェスティバルホールで2025年3月～4月に行われる。なお、福岡公演については、詳細は後日発表予定。

情報提供：株式会社キョードーメディアス

関連記事