「1万円以下」コスパが良い“中古ドライバー”とは?使えば上達につながる理由を解説

自宅に1万本のクラブと工房を持っているゴルフマニアの今田駿作が、ギアに関する最新情報をお届けします。

前回はおすすめのコスパ抜群中古クラブを紹介しましたが、今回は上達に役立つ中古クラブについて解説します。

練習用クラブとしてもオススメ!

中古ショップの店頭や窓際にまとめられている1万円以下のドライバーのなかにも、値段以上の効果が得られるお宝があります。コスパがよくビギナーが手をつけやすいのは言わずもがなですが、実は中上級者にもおすすめの中古クラブがあるのです。

それは、2015年に発売された本間ゴルフの「ツアーワールド TW727ドライバー」です。おすすめする理由としては、どのクラブも「きれいな顔」のヘッドなので、正しいアドレスが作りやすくそれが上達に繋がるからです。正しいアドレスが作れると、きれいなスイングへと導いてくれます。

こういったドライバーをおすすめしたいゴルファーの技術レベルは、始めたてのビギナーというよりも、クラブの良し悪しを理解しつつ、スイングや練習内容にスパイスを加えたい上級者になります。

エースドライバーで鍛え上げていくことも大事ですが「違いを感じる、感じさせてくれる」比較対象があると上達の速度は加速していきます。

本間ゴルフ ツアーワールド TW727ドライバー 
発売2015年

ヘッドの顔がとても良いです。クラウン部分に複雑な模様がなく、アドレス時に情報量が少ない。フェースのバルジ(丸み)がしっかり付いているため、トゥ側やヒール側で当たった際の弾道の影響が分かりやすく、打点コントロールの意識がしやすいです。

カチャカチャ式でない接着ネックのためソール部分が変動せず座りがよいです。そのため、ターゲットに対して真っ直ぐ構えるという練習に最適です。

また、オリジナルシャフトの種類の多様です。50Rから70Xまで、シャフト調子の違いで計30種類もラインナップされています。自分に合ったシャフト特性を測るのに適しているのもおすすめポイントです。

さらに、ヘッド体積の豊富であることもグッド!430cc、445cc、445ccシャロー、460ccまであります。

2015年発売の10年近く前のモデルのため、今では1万円以下の安価で手に入る個体も多いです。上記の様に様々な組み合わせの在庫が存在するため、買取保証や試打打席のある店舗でのテストの上購入を検討されるといいでしょう。

解説=今田駿作
●いまだ・しゅんさく/超がつくゴルフマニアで、新旧クラブの知識が豊富。クラブ収集家としての一面もあり、自宅には1万本を超えるクラブと工房をもっている。

協力=ゴルフパートナー高島平店