俳優ヒョンビン、イ・ドンウクが出演する映画「ハルビン」が、「トロント国際映画祭」の現場を熱くし、爆発的な観客の反応を引き出した。

 「第49回トロント国際映画祭」、以下TIFF)のガラプレゼンテーション(Gala Presentations)セクションに公式招待された映画「ハルビン」が、映画祭プロモーションを進行中の中、ワールドプレミアの翌9日(現地時間)、In Conversation withヒョンビン、イ・ドンウクイベントと、観客とのトークイベントを盛況裏に締めくくった。

 「ハルビン」は、前日の8日(現地時間)のワールドプレミア以降、爆発的な反応を得て、一気にトロント国際映画祭の話題作に浮上した。

 映画祭公式プログラマーが進行する中ヒョンビン、イ・ドンウクと映画「ハルビン」に関する深い話や、韓国映画産業に関わるさまざまなトークが展開された。ヒョンビンは、「『ハルビン』は劇場で見なければならない映画だ」とし、作品に対する自信感をほのめかし、安重根を演じるのはプレッシャーだったが、「俳優として偉大な人物を演じることができる機会はそうないと思って、受けた」と明かし、「安重根1人に対する物語ではなく、この地に根付いたすべての人々の、すべての独立軍の物語だ」と伝えて期待感を高めた。イ・ドンウクは、「安重根という偉大な人物の作品に、小さな役でも出演したかった」と出演のきっかけを明かし、「映画であえてひと味違う姿を決めて、準備した」と、興味を誘ったりした。

 イベント後、2回目の公式上映にはヒョンビン、イ・ドンウク、ウ・ミンホ監督が参加してグローバルな観客たちとコミュニケーションした。何より、日本帝国植民地時代の素材であるにも関わらず、歴史的理解を分かりやすくする映画の没入度と、ストーリーテリングに観客たちは高い点数を与えた。映画終了後に進行されたQ&Aでは、あらゆる国籍の観客から質問が相次いだ。「実在の人物を演じることになった感想」、「キャラクターをどう解釈して準備したのか」、「映画の素材を選定したことに対する難しさ」などの質問や返答が行き来した。ヒョンビンは、「この現場にはないが、大変な撮影期間中に共にした仲間である俳優パク・ジョンミン、チョ・ウジン、女優チョン・ヨビン、俳優パク・フン、ユ・ジェミョンがいなかったら、耐え抜くことができなかっただろう」と、映画に対する愛情を見せた。イ・ドンウクは、「『ハルビン』を撮影して、国のために犠牲になった独立軍について、さらにたくさん考えるきっかけになった」と、参加の感想を語った。時間が足りないほどにさまざまなQ&Aが行き来したイベントは、観客たちの果てしない歓声で終わった。

 一方、映画「ハルビン」は1909年、1つの目的のためにハルビンに向かう人々と、これを追う者たちの息詰まる追跡と疑心を描いたスパイアクションだ。冬公開の期待作として注目されている映画「ハルビン」は、「トロント国際映画祭」後、韓国で12月に公開予定だ。