「土偶」と聞くと、その名の通り粘土製のものを思い浮かべる方がほとんどでしょうが、先日Xで注目を集めていたのは、美しく透き通る水晶を用いた遮光器土偶のオブジェ。

 夕陽をバックに掲げられた水晶土偶は、まるで周囲の景色を吸い込んでいるかのように輝いています。遠い昔と現代の繋がりを感じられる作品に、思わずうっとり……。

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 この水晶土偶を紹介したのは、「縄文アクセサリー【Do_goods ドゥグーズ】」のXアカウント。山梨県甲府市を拠点に、縄文時代の土偶や土器をモチーフとしたアクセサリーやオブジェを作っているブランドです。



 水晶の産地、そして「ジュエリー産業の街」として知られる甲府市では、宝石を彫刻して仏像や香炉などの美術工芸品が作られてきた歴史があり、やがて飾り職人の技と結びついて現在のジュエリー産業の礎になりました。

 ドゥグーズの作品にも大勢のジュエリー職人が関わっており、地域で活躍する職人の素晴らしい技を多くの方に知って欲しいという願いを基に、水晶土偶が制作されたとのこと。「甲州水晶貴石細工」の伝統工芸士が制作した一点物の作品です。



 粘土と水晶という素材の違いはあるものの、その佇まいやダイナミックな造形、緻密な文様はまさに本物の遮光器土偶そのもの。「制作にあたり職人さんにあれこれと難しい依頼をしましたが、見事な出来栄えの作品に仕上がりました」と、担当者さんも惚れ惚れしている様子です。



 なお、Xに投稿した写真の水晶土偶は職人が制作した一体目の作品であり、現在は二体目の作品が「縄文アクセサリー【Do_goods ドゥグーズ】」のオンラインショップ、または甲府市のふるさと納税の返礼品として取り扱い中です。「手・足・胴のパーツに分けて仕上げ、遮光器土偶のフォルムがよりリアルに表現できている」とのこと。



 また、「縄文アクセサリー【Do_goods ドゥグーズ】」は10月4日から12月1日の間、ザ・スタディールーム エキュート上野店(東京都台東区)で開催される「考古学フェア」に出展予定で、水晶土偶も見本展示されるそう。実物を見てみたい方は、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

<記事化協力>

縄文アクセサリー【Do_goods ドゥグーズ】(@Dogoods2

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024091402.html