『ONE PIECE(ワンピース)』には、食べるだけで不思議な能力を得られる「悪魔の実」が登場します。この悪魔の実の能力者のなかには、実力が伴うと「覚醒」に到達するキャラも存在し、一部読者には最終章で覚醒する可能性のある悪魔の実に期待が寄せられています。



バギーが描かれた『ONE PIECE インペルダウン編 piece.2』(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

【ゾワッ】鼻のザラザラ感が妙にリアル こちらは怖すぎるバギーです(4枚)

覚醒してさらに強くなる?

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「悪魔の実」は、その果実を食べた人に特殊能力が与えられます。ゴム人間になる「ゴムゴムの実」や不死鳥に変身できる「トリトリの実 幻獣種 モデル:不死鳥」、光を操る「ピカピカの実」など、種類はさまざまです。そして、悪魔の実の能力は「覚醒」と呼ばれるひとつ上の段階が存在します。

 すでに「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」の「イトイトの実」や「シャーロット・カタクリ」の「モチモチの実」といった複数の能力の覚醒が判明しました。

 自然系(ロギア)が覚醒するかは判明していませんが、動物系(ゾオン)はタフさが増して動物のより強い特性を得ます。そして超人系(パラミシア)は、周囲の物体に自身の能力の性質を付与することができると分かりました。では、次はどの悪魔の実が覚醒するのでしょうか?

 多くの読者が期待しているのが「バラバラの実」です。現在、四皇の一角まで成り上がった「バギー」の能力で、自分の体のいろいろな部位を自由に切り離すことができます。

「バラバラの実」の覚醒について「身の回りにあるものが切り離せるようになるので」「概念的な意味で絆や信頼なども切り離せそう」と予想されています。

 また、「ルフィのように神の能力を手に入れるのではないか」という声もあります。その根拠となっているのがコミックス第25巻の表紙です。そこには現在の四皇である主人公の「モンキー・D・ルフィ」、「シャンクス」、「マーシャル・D・ティーチ」、バギーに加え、中央に紙を食べているヤギが描かれています。このヤギから「紙を食べる=神を食べる」「神の名前を持つ悪魔の実を食べているのではないか」とも考えられているようです。

 ほかに覚醒が期待されている悪魔の実は「ヒトヒトの実」と「メラメラの実」です。

 今回取り上げる「ヒトヒトの実」は「麦わらの一味」の「トニートニー・チョッパー」の悪魔の実を指します。「ヒトヒトの実」によって、トナカイだったチョッパーが、トナカイ人間となりました。「ヒトヒトの実」には複数のモデルがあり、作中では「モデル:ニカ」や「モデル:大仏」、「モデル:大入道」が登場しています。

 このように、登場している「ヒトヒトの実」にはモデルがあるにもかかわらず、チョッパーの能力だけモデルがありません。そのため「モデルが隠されている」「秘密にすべき理由がある」と考えるファンが多いのです。

 その一方で「メラメラの実」は、ルフィの義兄である「ポートガス・D・エース」の能力で、エースの死後、ルフィのもうひとりの義兄「サボ」の能力となりました。

 ロギア系の能力は作中でひとりも覚醒しておらず、「覚醒できないのではないか」ともいわれています。しかし、「マグマグの実」の能力者である「サカズキ」と「ヒエヒエの実」の能力者である「クザン」が戦った「パンクハザード」は、島半分が灼熱の地に、もう半分が極寒の地になりました。このことから「永続的に自然環境を変えることがロギア系の悪魔の実の覚醒なのではないか」とも考えられているようです。

 また、島全体が雪に覆われている冬島の「ドラム島」をエースが訪れた際に、雪が止んでいたと作中で言及されており、エースは覚醒した「メラメラの実」の能力者だったのではないかと予想する声もありました。

「革命軍」の参謀総長でもあるサボは、最終章で活躍することが期待されており、元はエースの能力だった「メラメラの実」を覚醒させることができれば、大興奮の展開になることは間違いないでしょう。

 上記3人の覚醒に期待しつつ、次に覚醒する悪魔の実を予想するのも楽しそうですね。