度重なるケガに悩まされているジャバー、肩の負傷で今シーズン終了を報告「非常に厳しい年でした」<SMASH>

 女子テニス世界ランク22位のオンス・ジャバー(チュニジア)が9月16日に自身の公式SNSを更新し、肩の負傷により一足早い今シーズン終了を報告した。

 8月末に30歳を迎えたジャバーはこれまでに5つのツアータイトルを獲得しており、最高峰の四大大会でも3度の決勝進出を経験。2022年6月には自己最高位となる世界2位をマークした。一方で近年は度重なるケガに悩まされており、中でも今シーズンは肩やヒザをはじめ負傷による欠場が増えていた。

 北米ハードシーズンに入ってからも7月末の「ムバダラ・シティDCオープン」(アメリカ・ワシントンDC/WTA500)と、8月中旬の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)の2大会を肩のケガで辞退。唯一出場した8月初めの「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント/WTA1000)も初戦で元世界女王の大坂なおみ(現76位)に完敗していた。
  そして先日行なわれた今シーズン最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)は、肩の負傷を理由として出場を辞退。今回早期のシーズン終了を決断したのも同箇所のケガが続いていることによるものだ。このほどジャバーは自身のX(@Ons_Jabeur)と、インスタグラム(@onsjabeur)のストーリーズ(24時間で自動消去)で同じ声明文を投稿し、次のような言葉を残した。

「今年は私にとって非常に厳しい年でした。アスリートとして、回復も旅の一部だとわかっています。肩のケガが続いているため、私と私の医療チームは、今シーズンの残りの期間は(全ての)大会を欠場するという難しい決断を下しました。

 回復するまでの間は慈善活動に専念し、世界に真の変化をもたらせるよう努めます。皆さんのサポートに感謝しています。もっと強くなって戻ってくるのが待ちきれません。2025年のオーストラリアシーズンでお会いしましょう」

 焦りはあるかもしれないが、苦しい時期を乗り越えた先には輝かしい未来が待っているはずだ。新シーズン開幕までにはジャバーのケガが回復していることを願いたい。

文●中村光佑

【画像】ジャバ―が今シーズン終了を報告したX画面

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