チェコ期待の22歳レヘチュカがコーチのベルディフと契約終了「彼がデ杯監督として成功するのを願っている」<SMASH>

 男子テニス世界ランク36位のイリ・レヘチュカ(チェコ)が9月16日に自身の公式インスタグラム(@leheckajiri)を更新し、同郷で元世界4位のトマシュ・ベルディフ氏(39歳)とのコーチ契約を終了したと報告した。

 両者は昨年4月の「モンテカルロ・オープン」(モナコ・モンテカルロ/クレー/ATP1000)からタッグを開始。2010年ウインブルドンで準優勝の経験を持つ巨匠のサポートの下、レヘチュカは今年1月の「アデレード国際」(オーストラリア・アデレード/ハード/ATP250)でツアー初タイトルを獲得。直後にはキャリアハイとなる世界23位をマークした。

 さらには3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハード/ATP1000)でアンドレイ・ルブレフ(ロシア/現6位)やステファノス・チチパス(ギリシャ/現12位)らを破って8強入りすると、4月の「マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/クレー/ATP1000)でもマスターズ初のベスト4に進出。しかしマドリード準決勝は腰の負傷で途中棄権を余儀なくされ、そこから約4カ月にも及ぶ戦線離脱を強いられた。
  夏の北米ハードシリーズで実戦復帰を遂げたものの、先の「全米オープン」は3回戦で敗れたレヘチュカ。このほど更新したインスタグラムでは、先日ベルディフ氏がデビスカップ(国別対抗戦)のチェコ代表キャプテン(監督)に就任したことを踏まえ、契約解消の旨を次のように綴った。

「本日をもって、双方の合意により、2023年のモンテカルロ・オープン以来一緒に仕事をしてきたトマシュ・ベルディフ氏との協力関係を終了しました。とはいえ、私たちの道が(完全に)分かれるわけではありません。引き続きトマシュとはデビスカップのチーム内で協力していきます。彼がデビスカップチームのキャプテンという新たな役割で、多くの成功と勝利を収めることを願っています」

 なお同投稿でレヘチュカは陣営を離れたベルディフ氏以外のチームメンバーには特に大きな変更はないと報告している。将来性豊かな22歳の今後に注目しよう。

文●中村光佑

【画像】ベルディフとの決別を報告したレヘチュカのSNS画面

【画像】レヘチュカはじめ、全豪オープン2023で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真!

【関連記事】期待の新星レヘチュカとタッグを組む同郷の元世界4位ベルディフ氏が今後の展望を明かす「自分の経験を伝えられると思う」<SMASH>