サッカー元日本代表の本田圭佑が、アスリートのキャリアや素顔を深掘りするスポーツブル公式チャンネル『石橋とアスリートが盛り上がって三田』にゲスト出演。一問一答の場面で、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平について言及した。
大谷は昨季オフ、メジャー1年目から6年過ごしたロサンゼルス・エンジェルスからスポーツ界史上最高額となる「10年総額、約1015億円」でドジャースに移籍を果たした。昨秋に右肘の手術を受け、移籍1年目は代名詞である二刀流を封印。打者専念の今季はここまで、打率.287、48本塁打、110打点、48盗塁、OPS.982と異次元のシーズンを送り、本塁打と打点でリーグ2冠につけている。
現地17日に行なわれたマイアミ・マーリンズ戦では3回に48号ホームランを放ち、メジャー初の「48本塁打-48盗塁」を達成。記録を次々と塗り替え続けながら、残り11試合で前人未到の「50-50」到達なるか、日米で大きな注目を集めている。
そんな日本人スラッガーに対し、本田は「大谷選手についてどう思うか?」と率直な質問を受けると、「スゴい。バケモノだなと思います」と答え、メジャーの舞台で活躍を続ける偉才に敬服した。
司会の石橋貴明から「バケモノだと思うのは、ズバリどこですか?」と重ねて質問されると、「単純にパワーですよね」と回答。その根拠は「アスリートはサイズ=才能」と指摘し、イラン人を父に持つダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)を例に挙げる。とはいえ、「大谷さんの場合は両親ともに日本人」と前置きしたうえで、「それであのサイズになるっていうのは、どういうことなのかな…」と驚嘆。メジャーの猛者たちに引けを取らない大柄なフィジカルと、ホームランを連発する圧倒的なパワーに脱帽した。
続けて、「本人がすごく努力して、あそこまで大きくなっているのは間違いないですけど、高校の時の映像を見ててもそれなりのサイズで、今と似たようなサイズでやられていたと思いますし、単純にそこが違いますね」と私見を語った。
また、本田は今後の大谷について「ここから落ち目に向かう時の大谷さんの生き方に興味がある」と話し、パフォーマンスがある程度落ちて下降線をたどった時の振る舞い方により、「そこに人の差が出てくる」と注目。持論を展開した。
「ピークに行っている時のアスリートの差は僕はそんなに出ないと思っている。球が飛ばなくなったり、または当たらなくなったり、投げられなくなったり。たぶん、そのタイミングが来てからが本番だと思うので、そこに注目したいです」
トップアスリートがピークを過ぎた晩年の”生き様”を見るのが「楽しい」と表現する本田。サッカー界では「メッシが今、そのフェーズに入っている」と説明し、味方を使いながら現在のスキルを効果的に発揮する姿が現在の自身と重なり共感するようで、「最近のメッシは好きですね」と明かした。
自身も若くしてオランダに渡り、ロシア、イタリア、メキシコなど多くの海外クラブでしのぎを削り、日本代表では日本人初となるワールドカップ3大会連続ゴールを決めるなど、屈強なプレーヤーと戦ってきた。そんな男から見ても、やはり大谷の身体能力は群を抜いていると認めざるを得ないようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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