「大谷翔平に登板を迫る人物は全員解雇すべき」ポストシーズンでの投手復帰案に米記者が猛反発!「ブルペンに入ってまだ1か月も経っていない」

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平に、ポストシーズンでの投手復帰が噂されている。2023年9月19日に右肘を手術した大谷は、迎えた24年は打者に専念。投手としてはリハビリを続けてきた。

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 劇的なサヨナラ満塁本塁打で「40ー40」を達成した翌日の現地8月24日に、術後初となるブルペン入り。捕手を立たせて10球を投げた。その後も定期的にブルペンでの投球練習を続けた大谷は、9月14日に術後最多の25球を投じ、速球は最速149.6キロを計測した。

 今後は打者を相手にした実戦形式の投球も行なうという。そんななか、ドジャースの投手陣に負傷者が続出。タイラー・グラスノーは今季絶望の状況で、クレイトン・カーショウやギャビン・ストーンも戦列を離れている。

 こうした状況を受け、「順調にリハビリを続けている大谷がポストシーズンに投手復帰するのではないか」と各メディアが報道。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も「可能性は低いが、ゼロではない」と含みを持たせていた。

“投手”大谷の復活が話題になる一方、警鐘を鳴らす記者もいる。米メディア『FanSided』のリオール・ランパート記者は、「オオタニに登板を迫る人物は全員解雇すべきだ」と猛反発。「肘の怪我が再発するリスクを冒すのは、解雇の理由になるはず。もしポストシーズンに登板して肘の状況が悪くなった場合、意思決定に関わった者は全員解雇だ」と主張した。
 「ドジャースは相次ぐ投手の負傷離脱により、10月にするべきではない選択を強いられる状況に追い込まれている。ロバーツ監督は無責任にも、二刀流のスーパースターに今ポストシーズンのマウンドに上がる機会を与えるかもしれない」

 ドジャースがポストシーズンに投手復帰を検討するほど、肘の回復具合は順調とも言える。それでもランパート記者は、「今後10年、組織の中核を担う選手を危険にさらす性急な決断に関わった者は、球団から去るべきだ。オオタニは術後初のブルペン入りから1か月も経っていない。それなのに勝つか負けるかの勝負所で投げさせるつもりなのか。釈然としない」と、あらためて否定的な見解を示した。

「投手陣が壊滅状態にあるとはいえ、オオタニは今後10年、チームの顔になる選手。球団はそんな将来を危険にさらすプランを考えている。率直に言って、今年の投手復帰は不可解な選択だ。ドジャースは30歳のオオタニを慎重に扱い、あくまでも投手復帰は少しずつ進めていかなければいけない」

 今年の投手復帰について賛否の声が挙がるなか、はたしてドジャースはポストシーズンで大谷を投手起用するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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