パリ五輪柔道男子日本代表の鈴木桂治監督が9月17日、タレント宮迫博之さんのYoutubeチャンネルに出演。今大会で騒動になった「誤審」や「不可解判定」などについて言及した。
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鈴木監督は、冒頭に「応援ありがとうございました」と感謝を述べた上で、話題となった誤審騒動や不可解判定について「パリにいるとあんまりその声が入ってこなかったんですけど…」と話し、続けて「帰国したらこんなことになってるんだ!」と驚いたことを伝えた。
同問題について、鈴木監督は日本人選手だけでなく各国選手の試合でも誤審が目についたとし、「(誤審の話題は)日本人選手の試合がよくフィーチャーされるので。“あの(外国人の)2人も違うよな?”っていうのもありました」と明かし、続けて「五輪選手の代表選考も審判員もランキング付けされてるんですよ。世界中の審判がいろんな大会の審判をして『この審判はうまいな』と点数が加算されていって、(やりたい人は)たくさん居るわけですよ。でもその中で選ばれた人たちが審判になっているので、そんなに初めましての方はいない」と柔道の審判事情について話した。
しかし、鈴木監督は、中には、「『うわぁ~この人だったか』っていう時もあります。相性というか…。『この人ちょっと日本に厳しいんだよな…』っていうのもあります。なんとなく『ずっと日本には厳しいジャッジするな…』という人もいます。『日本にちょっと優しいな』という人もいます」と語った。
そしてトークは、男子60キロ級準々決勝で永山竜樹が主審の「待て!」の合図の後も絞められ続け失神し、フランシスコ・ガルリゴス(スペイン)に一本負けを喫した話題に。
公式記録では「片手締め」で敗退となった同試合について、鈴木監督は、「僕らもおかしいと思ってます」と言及し、また「あのジャッジに関しては我々も抗議したので…。(普通は)どの競技も審判の言うことは絶対だというような風潮じゃないですか。我々からしたら最初に言ったのは『待て!』だよね」と本音を明かした。
このシーンに関して鈴木監督は「3回くらい言ってるんですよ、『待て』って。『待て』『待て!』って言い続けて、それでも(永山が)締め続けられたら失神しちゃうので…。(審判が)パッと見て『失神してる…一本!』みたいになっちゃってた」と振り返った。
同判定については、さらに語気を強めて、「いやいや、『おかしいだろ、それは』って僕らは言ったんですけど(審判は)『落ちてたよね』みたいな、そりゃ、いつかは落ちるでしょ。あの、ギリギリでも我慢できるんですよ、締めって。でも『待てになった』って瞬間に、気を抜いた瞬間に落ちちゃう場合もあるんで、そういう事を分かってないのか、間違いを認めたくないのか?ってことですね」と厳しいコメントを残した。
構成●THE DIGEST編集部
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