中日立浪和義監督が9月18日、今季限りで辞任することを明言した。阪神に3-8と完敗した試合後、「3年目の勝負の年で結果が出せなかった。責任を取って辞めさせていただく」と話した。

 立浪監督は22年に就任。「ミスタードラゴンズ」として、球団フロントや名古屋財界の人気は絶大で、満を持しての監督に大きな期待をかけられていたが、2年連続で最下位に沈んだ。

「2年連続の時点で球団史上初の屈辱ですが、3年連続最下位の可能性も出てきた。しかし、それでも主催試合では昨年より5試合早く観客動員が200万人を突破している。名古屋財界人からは『客が入るならいいじゃないか!』という声もあり、球団関係者の間でも『5位なら続投』との声も聞こえていたんです」(夕刊紙記者)

 問題は後任だ。火中の栗を拾う状況で尻込みする中日OBもいる中、井上一樹2軍監督の昇格が有力視されているが、

山﨑武司氏と山本昌氏の名前も聞こえてきます。ただ、フロントの中ではもともと、侍ジャパンの井端弘和監督をリストアップしていましたね」(中日担当記者)

 ただ、井端監督は2013年オフに1.6億円という大幅減俸を突きつけられ巨人に移籍した経緯があり、最終的には侍ジャパン監督の続投が決まった。

中日の監督人事は歴代オーナーの意向が強く反映されてきました。落合博満氏は白井文吾氏が招聘し、立浪監督についても大島宇一郎オーナーのイチ押しで決まっている。その立浪監督が自ら辞めてしまったとなると、次期監督の人選は難航するでしょうね」(別の中日担当記者)

 恐竜の復活はいつになるのか。

小田龍司

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