「大谷翔平がマウンド復帰しても…」FA大物投手の争奪戦にドジャースが名乗り?「LAは候補のひとつ」と米メディア「先発陣の崩壊でWS優勝を逃すなら、なおさらだ」

『MLB.com』は9月18日、2024年シーズンが終盤に差し掛かっているなかでオフシーズンのストーブリーグを展望。昨オフは大谷翔平を巡る一大争奪戦が話題をさらったが、今オフも大物選手の争奪戦が予想されている。

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 そのなかで同メディアはFAとなるボルティモア・オリオールズの投手コービン・バーンズを話題に挙げ、4人の記者による座談会形式で去就を予想した。

 アリソン・フッター編集記者が「29歳のバーンズが契約する最有力候補として、真っ先に思い浮かぶチームは?」と話を振ると、マーク・フェインサンド上級全国記者は「オリオールズ。少なくともそうなってほしい」と現所属チームとの再契約を挙げた。

 オリオールズを担当するジェイク・リル記者は「ニューヨーク・メッツ」と回答し、そのメッツを担当しているアンソニー・ディコモ記者は「思い浮かぶのはオリオールズ。だけど、それは惰性の選択だ」と回答した。

 FA選手の争奪戦となれば、資金力に難のあるオリオールズは不利という説もある。「それはボルティモアの抱える問題。だからオリオールズはトップクラスとの契約はめったにしない。ただ、もし10月に好成績を収めたら、球団とバーンズの絆が深まるかもしれない」(ディコモ記者)という。

「オリオールズはマイク・エリアスGMが就任した2018年11月以降、FAと複数年契約を結んでいない。もしバーンズと再契約するなら、その路線を変更しないといけない。なぜなら他球団は複数年契約をオファーするから」(リル記者)

「もし金銭面が理由でバーンズを逃した場合、オリオールズのファンは納得しないだろう。メッツのオーナー、スティーブ・コーエンがとんでもないビッグオファーで圧倒しない限りはね」(フェインサイド記者)
  資金力の話になれば、必ずと言っていいほど金満メッツの名前が出てくる。しかし、担当するディコモ記者はメッツとの契約はないと見ている。「本命はフアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)。これが理由のひとつで、ふたつ目はメッツのデビッド・スターンズGMがFA投手に多額の資金を投じたことが一度もないこと。バーンズも例外ではないだろうね」と説明した。

 オリオールズには財政的な問題があり、メッツはソトを巡って再契約を望むヤンキースとともに争奪戦を展開すると予想。この3チーム以外で挙がった球団名は、ボストン・レッドソックス、シカゴ・カブス、ロサンゼルス・ドジャースだった。

「ボストンは堅実な先発陣を揃えているし、バーンズが加われば強力なチームになるだろう」とリル記者が話せば、ディコモ記者は、「カブスも面白いね。そしてドジャースを決して無視してはいけない。現時点でLAが最も適しているというわけではないが、絶対にないとも言えない」と語った。

 この記事を引用した米メディア『Sporting News』は、「負傷者が多く、ドジャースは投手陣に深刻な懸念を抱えている。来年に“投手”オオタニがマウンド復帰しても、投手陣の層を厚くしたいと球団は考えているはず。昨オフに10億ドル以上を補強に費やした後でも、ふたたび一線級のエースを獲得するかもしれない」と伝えた。

 続けて、「7年総額2億5500万ドル(約360億円)とも言われるバーンズが加われば、確実に層は厚くなる。MLBの記者がLAを候補のひとつに挙げたが、もしドジャースが今年、先発陣の崩壊でワールドシリーズ優勝を逃すなら、なおさら獲得に向かうだろう」と、昨オフのタイラー・グラスノー、山本由伸に続き、今オフに大物投手のバーンズ獲得に動くと予想した。

 オリオールズ残留か、他球団への移籍か。今オフにFAとなるバーンズの去就に注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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