この夏、福島県にお邪魔する機会があったのだが、その際に食べてみたいと思っていたものがあった。郡山市の名物パン「クリームボックス」だ。なんならお土産にも買って帰ろうと楽しみにしていたのだが、台風が来たりなんやかんやと事情があり郡山市に行けず。
記者が行動した郡山市外ではついぞ見かけることがなく、どんなものかもいまいちわからないまま、福島を後にすることになった。また行った時の楽しみにするしかないと諦めていたのだが、なんと! セブンイレブンで売っているではないか。
・ありがとうセブン商品
郡山市観光協会のサイトによると『クリームボックス』は「厚切りで手のひらサイズのパンに、白いミルク風味のクリームをたっぷり塗った郡山市発祥のご当地グルメ。
市内のいたるパン屋さんで100円〜150円程度で販売されており、高校の売店でもおなじみ。パン屋さんによって、味や形に違いがある」とのこと。
福島にちょっとだけではあるが行ってみて感じたのは、全国で3番目の広さを誇る同県だけに場所場所で食べるものや名物が違うということ。郡山だからこそ、このボックス型のパンが生まれた……のかもしれない。
実はあまりに気になるので取り寄せてみようかと思ったのだが、ドカっと10枚くらい入っているものや、自分で買ったパンに塗るためのクリームのみなどしか見つけられず、記者にとって程よいものに出会えなかった。
そのためなかなか踏ん切りが付かずにいたので、2024年9月17日に発売したセブン商品は渡りに船である。税別138円とお手頃価格の『福島名物ミルククリームボックス』をさっそくいただくとしよう。
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・福島に行ってみたくなる
大きさは手のひらサイズで、小ぶりで可愛い。朝やおやつに良さそうだ。原材料からイメージするに、ミルクフランスの食パン版みたいなものだろうか。
封を開けミルククリームボックスを取り出すと、クリーム部分にシートが貼ってある。シートに全部持っていかれるくらいクリームがねっとりしてそうだなと思ったがそんなことはなく、割とサッと剥がすことができた。やや硬めのクリームなのかもしれない。
かじると、見た目から想像していたよりもずっとクリームがたっぷり。クリームはもたっとしていながら後味はサッパリしているので、菓子パンというよりも食事パンに近い気がする。
食パン自体はシャクッとした噛み心地でクリームの軽やかさとの相性が良く、食べやすい。甘々が好みな人にはやや拍子抜けかもしれないが、個人的にはこのくらいがホッとする。ちょうど良い。
2枚くらいはペロっと食べてしまえるであろう、爽やかな美味しさだった。(ミルク)クリームボックスって、こんな味だったんだなあ。
とは言え、本場である福島は郡山のクリームボックスはまた全然違う味かもしれない。もしかしたらズシっと重量感があるかもしれないし、もっと甘いかもしれない。
店によってもそれぞれに特徴があるだろうし、そうであれば食べ比べもしてみたい。これはやはり、再び福島へ行ってみないことには始まらないだろう。
クリームボックスもなかなかに奥が深そうだと、セブン商品を通じて知ることができた。これでまたひとつ、福島へお邪魔する口実と楽しみが増えて、なによりである。
参考リンク:セブン「ミルククリームボックス」、郡山市観光協会
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.