NHKの連続テレビ小説「虎に翼」は、まもなく最終回を迎える。主演・伊藤沙莉の“寅子”を演じてきたことへの思いや、最終週に向けたオフィシャルインタビューが到着。

-いよいよ最終週を迎えます。これまで、寅子を演じていかがでしたか?

 演じるにあたっても、セリフに書かれている以外の部分で「この人、本心ではどう思っていたんだろう?」と考える時間がとても多かったですね。そうしてぐるぐると考えを巡らせるところは、私自身と似ているところでもありました。

 寅子は少しずつ成長しながら、大きな失敗をたくさんしてきた人。私自身もこのドラマを通して、一人の人間として成長させていただきました。寅子でいられて、本当に幸せでしたね。

-先日、撮影はクランクアップしました。いまのお気持ちをお聞かせください。

 とっても濃い時間でした。このチームで作品を作ることができてよかったと改めて思いますし、撮影していたころに戻りたいです(笑)。昨日もよねさんと、そんな話をしていたんですよ!

-最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

 「虎に翼」は、「いろんな人がいていいんだ」という証しになったのかなと思います。そして放送中にもたびたび感じていましたが、「虎に翼」は視聴者のみなさんとともに歩んできたドラマでした。

 私自身もそうですが、登場人物を通していろんな考えを見聞きしながら「この考え方もおもしろい」、「これは初めての感覚だな」なんて思いながら、見ていただけていたのではないでしょうか。この作品がみなさんにとって、何かを考えるきっかけになっていたらうれしいです。