勢いが加速する日本人スターに新たな勲章の可能性が出てきた。
現地9月21日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でコロラド・ロッキーズと対戦し、3対6で敗れた。大谷翔平は1番・指名打者でスタメン出場し、9回に今季53個目となる盗塁を決めて「52本塁打-53盗塁」に伸ばすとともに、イチロー(シアトル・マリナーズ)が持つ日本人最多盗塁記録「56」まで残り3つに迫った。
大谷は2打数ノーヒット(2四死球)で迎えた9回、初球を振り抜き中前打で出塁した。2番ムーキー・ベッツは右飛で倒れたが、続くフレディ・フリーマンの打席で初球から果敢にスタート。二盗を成功させて、今季53盗塁とした。これで30回連続で盗塁を成功させ、盗塁成功率は驚異の93%(失敗はわずか4つ)に達した。
この盗塁でメジャー全体でもエリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)の65盗塁に次ぐ2位に浮上。本塁打ランキングでは、この日54号を放ったアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と2本差で、同じく全体2位につけている。
MLB公式サイトで豊富なマニアックデータを連日配信しているサラ・ラングス記者は大谷の53盗塁目の動画を引用したうえで、「ショウヘイ・オオタニがホームラン&盗塁でMLB2位だ」と即報告。そして、興味深いデータを紹介した。
同氏によると、過去にホームランと盗塁の両方でMLB2位以内に入った選手は『史上最高の遊撃手』との呼び声があるホーナス・ワグナー(ピッツバーグ・パイレーツ=1908年)と、米野球殿堂入り第1号であるタイ・カップ(デトロイト・タイガース=1909年)の2人だけ。つまり、残り7試合で大谷がこのままホームラン&盗塁でMLB全体2位以内なら、実に115年ぶりの快挙を達成するというのだ。
同じ西地区で最下位に沈むロッキーズに痛い星を落としてしまったドジャース。2位サンディエゴ・パドレスが勝利したため、ゲーム差は3に縮まり、地区優勝マジックも消滅した。大谷は自身の個人タイトルもさることながら、チームの地区優勝に向けて邁進する。
構成●THE DIGEST編集部
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