勝利につなげる価値ある同点弾だ。
現地9月23日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に1番・指名打者でスタメン出場。1点を追う9回裏に53号同点ソロホームランを放ち、次打者ムーキー・ベッツの劇的なサヨナラ弾を呼び込んだ。大谷はこの日、5打数4安打1打点の大当たりで、3回と7回にはそれぞれ二盗を決めて「53本塁打-55盗塁」を達成した。
まさに破竹の勢いだ。大谷は初回の第1打席で左前打を打ち、連続試合安打を6に伸ばす。3回には右前打で今シーズン58度目のマルチ安打を飾ると、ベッツの打席でスチールを敢行。捕手の送球が逸れて、楽々と54盗塁目を成功させる。
5回は一ゴロに倒れたが、2点を追う7回には右前打で3安打の猛打賞。すると、ベッツの初球から果敢にスタート。際どいタイミングだったが、55個目の盗塁を記録した。
ここまで足で見せ場を作った大谷は1点差で迎えた9回、この回からマウンドに上がったセス・ハルボーセンの4球目を鋭く振り抜くと、打球は右中間席にあっという間に着弾。起死回生の同点ソロに球場は大歓声に包まれ、大谷は雄叫びを上げた。この一発で打率3割にも復帰し、流れをガラリと変えた。
無論、大谷の一発には現地も大興奮だ。地元紙『Los Angeles Daily News』電子版は「6回終了時点で1対5とリードされていたドジャースは、7回に3点を奪い、9回にサヨナラ勝利を収めた。ショウヘイ・オオタニは4安打1本塁打2盗塁をマーク。彼はこれで、ナショナル・リーグで53本塁打、55盗塁を記録している」と興奮気味にレポート。最大4点差からロッキーズを6対5で撃破したことを速報で伝えた。
記事内では「オオタニは9回裏の先頭打者としてホームランを放ち、ダグアウトの方を向いてチームメイトを指差しながら、一塁ベースを回りジョギングした」と記し、大谷のリアクションを含めて53号アーチを祝福した。
会心の逆転勝利を挙げたドジャースは地区優勝マジックを4に減らし、現地24日から2位サンディエゴ・パドレスと本拠地で直接対決を迎える。メジャー7年目で自身初の地区優勝に向けて、大谷のボルテージはますます上がっている。
構成●THE DIGEST編集部
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