史上空前の記録ラッシュが止まらない。
現地9月22日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地でのコロラド・ロッキーズ戦に1番・指名打者で先発出場し、1点を追う9回の第5打席で53号同点ソロホームランを放った。この日は4安打1打点の大当たりで、3回と7回にはそれぞれ盗塁を決めて「53本塁打-55盗塁」にまで記録を伸ばした。
まさに起死回生の一発だ。4対5で敗北濃厚の9回、先頭で打席に立った大谷はロッキーズ右腕のセル・ハルボーセンが投じた低めのスプリットを強振。打球速度114.7マイル(約184.6キロ)、飛距離432フィート(約132メートル)を計測した一打を右中間スタンドに運んだ。値千金のソロ弾にドジャー・スタジアムは大熱狂。大谷は雄叫びを上げ、スタンドやベンチに向かって人差し指を掲げた。
土壇場で飛び出した大谷の一撃にチームメイトも発奮する。2番のムーキー・ベッツが2ストライクからの3球目、160キロ強のボールを叩き左翼席へ19号ソロ本塁打。2者連続アーチでドジャースがサヨナラ勝ちを収め、地区優勝マジックを4に減らした。
劇的勝利を呼び込んだ大谷の53号ソロは今季94本目の長打だった。この数字にドジャース専門メディア『Dodger Insider』が熱い反応を寄せている。同メディアによると、「1930年のベーブ・ハーマンに並ぶチーム記録だ!」とXに報告。実に94年ぶりの球団記録だと驚きのリアクションを示している。
しかも、日本人スターの記録ラッシュはこれだけではない。大谷はこの試合で2得点をマークして今季128得点に積み上げ、イチロー(シアトル・マリナーズ)が2001年に記録した日本人のシーズン最多得点記録を更新。同氏が持つ日本人最多盗塁記録にあと「1」に迫った。
残り6試合。偉才はいったい、どこまで記録を塗り替えるのだろうか。興味は尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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